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2008年11月30日 (日)

第25回トヨタシンポジウム開催

09 本日30日、豊田市福祉センターで第25回トヨタシンポジウムが開催され会場いっぱいの約100名が参加しました。講師の佐々木昭三さんからは30年前から開かれてきたこのシンポジウムとトヨタ総行動の今日的意義にふれながら、6兆円の債務超過になっているGMと逆に13兆円の内部留保をもつトヨタとの違いを明らかにし、トヨタが果たすべき社会的責任について講演されました。(中日12/1記事)

昨年の今日、名古屋地裁で勝訴を勝ち取った内野博子さん、10月にトヨタとデンソーにうつ病の損害賠償責任を認めさせたKさんの勝利報告が行われました。内野さんは先月やっとトヨタとの和解を成立させましたが、裁判が確定してもなお抵抗を続けるトヨタの非常識さをあらためて印象づけるものでした。

各分野7人からは、トヨタ職場の期間工の声、10人20人とまとめて切られる日系ブラジル人派遣社員、急激に下落する愛知の求人状況、西三河各市に急増する生活保護、豊田市の財政、設備投資をしたばかりで発注ゼロになった下請け企業の実態などが報告されました。クーリングが国会で問題とされたトヨタ車体からはつい最近発生したプレス機での死亡事故についても報告されました。

続くフロア発でも9人のかたから生々しい発言が相次ぎました。いま下請けではトヨタが何パーセントの引き下げを言ってくるかが話題になっているといい、トヨタ職場でもこの減産のなかでも「徹底的な原価低減を行う」とことで効率化・費用削減が行われている実態がわかりました。労基署・ハローワークの職場からも毎年300人の定員削減が行われていることも報告されました。新婦人からはトヨタ社員の奥さんたちが夜勤・残業の激減で大幅な減収になっていることなど報告されました。

愛労連はこの間のトヨタの下請け単価引き下げの中で非正規・外国人労働者が急増してきたことや、トヨタの奥田会長が日本経団連として製造業への派遣を解禁させ、それがいまになって大量の派遣切りにつながったいることなどを報告。違法・脱法の期間工・派遣切りを止めさせること、中小下請けと共同して下請け単価を引き上げさせることなどの取り組みを報告しました。そして来春闘にむけては「働かせろ」の大運動を起こしていく方針を明らかにしました。

このシンポはマスコミも注目、朝日・読売・中日・連合通信・赤旗、週間東洋経済の国内メディアにくわえ、フランスのTV局もインタビューを行いました。先週の韓国MBCに続いて、今日そして明後日も別のフランスTVが愛労連に取材にくるなど海外でもトヨタ問題と私たちのたたかいが注目されています。

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