トヨタ(自動織機)の品格
大戦中、愛知県の東海市から大府市にかけてあった大府飛行場(三菱重工知多飛行場)で強制労働に従事した中国人の慰霊祭が開催された。大府飛行場では中国人480人が働かされていたことが、近年になって外務省の文書であきらかになった。そこで地元の住民や関係者が慰霊祭の実行委員会をつくり準備をしてきた。(中日9/22)
準備される方からの要請で、愛労連議長の名前も呼びかけ人の一人としていれさせてもらった。ところが、実行委員会がトヨタ自動織機(株)に要請にいったさいに、会社が呼びかけ人の名前に榑松佐一とあるのをみて「このような人が呼びかけ人にいる団体の要請には応じられない」と断られたという。
愛労連は毎年トヨタ総行動のさいにトヨタ本社はじめグループ5社に要請にいっている。各社とも要請書こそ受け取らないが、「話はお聞きします」ときちんと対応される。昨年末は緊急要請にも関わらずトヨタ本社には対応いただいた。
しかし、各社とも応接室か商談室で対応されるなか、トヨタ自動織機だけは守衛室である。いつも横柄な対応で、なにか違うなとは感じていたが、今回の件で事情がよくわかった。聞く気はないがグループのなかで「創業家」として別行動ができなかっただけのようだ。
形ではヨタの子会社になっているが、トヨタ自動織機はトヨタの最大株主であり、しかも織機の筆頭株主は豊田家が握っている。トヨタは久しぶりに「大政奉還」し、愛知県民の中にも「もうけ主義」への反省があるのではとかすかな期待もあったが、足元で地元市民団体にこのような非常識な対応をしているようでは逆に「トヨタの品格」が問われる。
« 鳩山新政権に「派遣法の抜本改正を」 | トップページ | 三菱電機派遣切り裁判勝たせる会結成 »
コメント