河村市長の手口
名古屋市の河村市長が市民のくらしをそっちのけで市議会との対立をあおっている。市長が掲げる「日本初市民税減税」に「福祉切り捨ての金持ち減税」と批判の声があがると、今度は「税金で喰っとるモンは極楽」と議会攻撃を強めてきた。
河村市長の手口はすでに撤退した小泉元首相のやり方と同じ。中身のないフレーズを繰り返す。テレビの使い方を熟知したやり方で、マスコミが連日おもしろく取り上げる。新聞でも河村語録を毎日のように繰り返す。大阪の橋下、宮崎の東国原知事もこれを承知でやっている。
善悪の対立構図をつくるのも小泉と同じだ。多数の議会に一人でたたかう「正義の天下人」を自ら作り上げる。これをおもしろおかしくやる。最後には小泉首相を「ポピュリズム」と批判したメディアも、今回もまた当分は黙ったままでいくようだ。
政策的にもすでに失敗があきらかになった「構造改革」「民営化」路線だ。福祉については全くといっていいほど関心がない。「福祉は市民のボランティアで」という地域委員会まかせにしようとしている。
徳山ダム導水路反対ではいいところを見せているが、500億円の本丸再建など自分の気に入ったことだけやろうとしているだけのことである。
今、失業者があふれ、十分働ける30から40代の生活保護が急増している。今河村市長がやらなければならないことは「金持ち減税」でも議会との対立ではない。中小企業支援と緊急雇用の拡大が急務だ。
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