雇用保険の全国延長給付を
愛労連は21日、愛知労働局に雇用保険失業給付の全国延長給付を要請しました。
愛労連が先月行った求職者アンケートでは失業してから半年以上の方が4割、すでに失業給付の切れた方が14%、雇用保険未加入者14%と合わせると28%の方が給付なしで求職活動をしていました。http://rodo110.cocolog-nifty.com/airoren/2009/12/post-97fc.html
また反貧困ネットの湯浅さんによれば、愛知県内で今年6月から12月に雇用保険給付が切れる方は約6万人。そのうち解雇などで失業した方は2.7万人。半年やそこらで仕事が見つかる状況ではありません。
このような時に政府の判断で雇用保険の給付が90日まで延長できることになっています。ところが政府は給付者の割合がまだその水準(4%)に達していないといいます。しかしこれにはカラクリがあります。
第一にこの間政府が給付期間を大幅に短縮したことが原因です。そのため新たな失業者が出る一方多くの方が給付切れしています。第二に今回の大量解雇が派遣切りなど非正規労働者中心で、この多くが雇用保険に加入させてもらえなかったからです。これでは給付者になりようがありません。クビを切りやすいように労働規制の緩和だけ行っておいて、発動基準は昔のままです。「これで水準に達しない」と言っているのです。
「100年に一度の経済危機」と言われるいま、発動しなければいったいいつ発動するのでしょう。
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