アメリカでも利益優先を批判
新自由主義がもっとも台頭するアメリカでもトヨタの利益第一主義を批判する声が出ている。
中日新聞3/3によれば上院の公聴会で「商業科学運輸委員会のロックフェラー委員長は公聴会の冒頭、『トヨタは収益第一に走り、安全が二の次になった。成功し続けたいなら、安全と利益のバランスを取り戻す必要がある』と指摘した」
これは大規模リコールを回避したことにより1億ドルを回避したというトヨタの内部文書について議論されているようだが、日本でもコストカットがリコールの遠因との声がでている。愛労連の行った中小企業アンケートでは、この期に及んでもなお単価切り下げが行われていることを明らかにした。単価の3割引き下げ要請など、どこからみても「下請中小企業振興法の振興基準」に反するものだ。
残念ながら、日本のメディアではトヨタの利益第一主義を批判する論調はほとんどない。行政の景況調査では売り上げの先行きや利益の見込みについては調べるが、下請け単価の動向については調べようとしない。それほど大企業に対しては及び腰だ。
このままでは、愛知の製造業は足元から崩れてしまいかねない。それは私たち中小企業で働く労働者の雇用を奪うものだ。
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非正規雇用・有期雇用を禁止せず、抜け穴派遣法改正を強行するなら、
民主党の単独過半数に反対です。次期選挙は、自公だけでなく、
民主党にも投票しません。
関連する重要情報です。
派遣法抜本改正に待ったをかけるJSGU - 明日へのうた - Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765/31768018.html
2010/2/20(土) 午前 11:07
この17日、厚生労働省が労働政策諮問委員会に労働者派遣法の改正案要綱を諮
問した。18日に共産党志位委員長は記者会見で「製造業の常用派遣を禁止の例外
としていること、登録型派遣に専門26業種を認めている。この二つの『大穴』は
許されない」と抜本改正への運動強化を呼びかけた。
民主党連立政権下でつくられようとしているこの改正案に多大な影響力を持って
いるのが、連合・UIゼンセン傘下で派遣会社と派遣労働者によって組織されてい
る労働組合「人材サービスゼネラルユニオン(JSGU・07年9月現在42,5
62人)」である。JSGUは最近「労働者派遣制度に関するJSGUの考え方」
なる文書を発表して、派遣法抜本改正論議に待ったをかけている。JSGUのホー
ムページによれば彼ら主張の根拠はおおよそ次のようなものと見られる。
「(派遣法施行以来)派遣事業所は41,966となり、派遣労働者数も321
万人、年間売上高は5兆4,189億円と大きく成長しています」「派遣イコール
『ワーキングプア』、派遣イコール『不本意な働き方』という見方には強く違和感
を覚えます」「職業選択の自由の下、間接雇用も直接雇用も同等に『労働』である
ことの評価がされるべきです」・・・・
実際に派遣で働いている労働者の声として「やりたい仕事を、働きたい時間に、
働きたい期間、働きたい場所で働ける」「時間を有効に活用できる」「多数の派遣
先の中からやりたい仕事を選べる」「仕事より生活を重視し、働き方・暮らし方を
自ら選べる柔軟な制度」など派遣制度を肯定していると主張。「登録型派遣は今や
不可欠な制度として機能している」と結論づけている。
またJSIUは、民主党内に「派遣制度の改善を推進する議員連盟」を立ち上げ
て、「一部団体・政党が主張している『労働者派遣制度の問題の捉え方』の誤りを
指摘し、真の労働者保護と業界の健全な発展を目指して活動」している。議員連盟
の会長は川端達夫衆議院議員、幹事長は三井辨雄議員、他に松原仁、池口修次、加
藤公一、近藤洋介、徳永久志、鷲尾英一郎氏らが役員に名を連ねている。
UIゼンセンは連合の最大民間単産であり、JSGUはその中の有力単産である。
連合と民主党の癒着がこでも問題になっているとおれは思う。
Yahoo!ブログ - 明日へのうた
http://blogs.yahoo.co.jp/shosuke765
投稿: greenshield | 2010年3月 6日 (土) 07時53分
greenshieldさん コメントありがとうございます。
派遣法改正は抜け穴だらけですね。
今日の朝日(3/6)には「事前面接『解禁』に批判」と指摘されています。
「連合は『公労使3者による全会一致の合意を尊重すべきだ』(事務局長談話)と要項を評価する」そうだが、派遣ユニオンなどは批判をしています。
投稿: 愛ローレン | 2010年3月 6日 (土) 10時18分