官僚も「ご遠慮する」委託運転手
18日、労働会館で「公契約学習会」が開催された。全労連の伊藤調査局長が全国に広がる「公契約適正化」運動の取り組みについて報告。その後、各職場での委託の実態が報告された。
公契約条例は千葉県野田市が全国に先駆けて制定し、現在、国分寺市や川崎市が制定にむけた準備を進めている。また新宿区など条例制定前にも行政の裁量で「適正化」に努力されている事例も報告された。
各職場からの報告では驚く事例がたくさん続いた。
法務局では定員削減が進むなかで登記簿の写しを発行するなど重要な業務(乙号業務)を40年前から民事法務協会に委託してきた。この委託が近年、競争入札となり派遣会社が落札し、ほとんど未経験のパートになっている。すでに誤交付や「マンションの土地建物を請求したら、建物のみが出てきて土地は登記が無いと言われた」など問題が起きている。
台風などで増水が起きると通行止めのところや堤防を走る車両の運転手も競争入札になった。以前は25万円くらいの月給が12万円程度に。これで危険な河川に行くのでは割に合わない。運転手のレベルもばらつきがあり、なかには「あいつの車には乗りたくない」という官僚も。
先日、日進市でゴミ収集車が赤ん坊の遺体を発見したが、清掃労働者のKさんは「長年の経験が重要。持っただけで重さが違う。血の色もわかる」といいます。
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