ファシズム型民主主義
「ファシズムには理論に整合性が無く、ただ権力を極大化させることが特徴」
23日の朝日で作家、佐藤優さんが河村市長の進め方を「ファシズム型民主主義にむかう」ものだと指摘した。
佐藤氏は経済が悪化するなか、市民の多くが機能不全の議会にいらだち「河村たかし市長なら何かを与えてくれる」というイメージを組み立てていると分析。
一方で「市長が掲げる公約についての議論はおろそか」と指摘し「減税は金持ちしか得をしない」「議員報酬を極端に下げると腐敗しないか」「地域委員会は、責任をとらない人が物事を決める」など論点をあげている。
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今日、中区役所で「子どもの貧困シンポジウム」(主催:愛知県弁護士会、三重県弁護士会)が開催された。子どもの貧困、虐待などの問題の一因として親の経済的貧困と社会保障の落とし穴など多方面からの問題提起があった。そのなかで若い親たちのなかに貧困と「いらだち」が広がっていることが報告された。解決の方向は簡単ではないが、弁護士会がこの問題を人権問題として重視していることはたいへん重要だし、力強い。
いっぽう、河村市長のように不安をあおり、公務員や議員をターゲットにするやり方ではなんの解決にもならない。これは参加した弁護士のなかからも聞かれた。市民感情をあおる河村市長にTVは踊らされているが、佐藤氏が指摘するように問題解決には「理論の整合性」が欠かせない。
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