雇用を第一にした県産業労働計画に
11月15日、愛労連は「愛知県産業労働計画(仮称)素案」に対するパブリックコメントを提出しました。
愛知県は10月、産業労働計画(素案)を発表し、パブコメを募集しました。愛労連はこの間取り組んだ中小企業アンケートなどをもとに意見書を提出しました。「pabucome.doc」をダウンロード
計画(案)は今後10年間にはこれまでの不況に加え円高と環境対策で愛知県の自動車産業が半減を余儀なくされることを踏まえ、今後の産業労働計画が求められたものです。県は次世代自動車の競争力強化と航空宇宙産業と環境。健康長寿産業などを「次世代成長産業」と位置づけ、ここで企業の成長と雇用の確保を目指しています。
しかしながら県の計画には全く期待できません。
第一に09年度一年で県内製造業が10.1%も廃業し、今年度に入ってもこの傾向が続いているのに、このことに対する対策が全く触れられておらず、計画の初年度から大きく修正せざるを得ません。
第二に海外に移転する企業への支援はありますが、転換を余儀なくされる県内の中小企業が新たな業態に転換する道筋が書かれていません。航空産業にはそれだけのすそ野がありません。
第三に雇用政策にいたっては従来の「ミスマッチ」論の域をでておらず、具体的に雇用を生み出す産業の育成と支援策がありません。
現在の緊急雇用経済対策も含めていま必要なのは外需頼みでなく「地域経済の活性化」と「雇用を生み出す産業」としての中小企業支援だというのが私達の意見です。
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