トヨタは下請け単価引き上げよ
2月11日の第34回トヨタ総行動の事前行動として6日、トヨタとグループ各社への要請を行いました。この前日、トヨタが5年ぶりに単独決算で黒字に転換することが報道されました。黒字の原因は円安とあわせて下請け単価の引き下げなどで、計1500億円もの利益になっています。
いっぽう、昨年末の報道(朝日12/29)ではトヨタは「下請け部品メーカーに求めていた値下げを、2012年度下期(10月~13年3月)は取りやめ」「12月半ば、下請けに通知した」
といいます。ところがいつまでたっても下請けにはその連絡がありません。これでは単価引き下げに苦しんできた中小下請けには何の恩恵もありません。要請行動では末端の下請けまで単価の引き上げが行われるようトヨタのイニシアチブを求めましたが、応対した「グループ長」はこのことについて一切答えませんでした。
円安の効果は最終生産物を輸出するトヨタに集中します。今回トヨタが「撤回した」という単価引き下げは利益の1.5%ではなく仕入れ価格の1.5%であるから半年分とはいえ巨額となります。単にデンソーやアイシンなどのグループ企業への「撤回」にとどまるのであれば、単なる利益の付け替えに過ぎません。
「トヨタ単独」での決算が黒字になるとの報道でしたが、これまでもグループ全体としては黒字を続けてきました。連結決算のグループ企業などは「下請け」とは言えません。「負担撤回」がグループ企業で止まっているということは、トヨタ単独の利益が莫大にならないよう「利益隠し」をしたものという批判を免れません。
11日のトヨタ総行動では下請け単価の引き上げ、全ての労働者の賃上げで地域経済活性化を強く訴えます。
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