新日鉄爆発事故の原因究明を
15人もの重軽傷をだした新日鉄名古屋工場の爆発事故(←JNNニュースから)
しかし、新日鉄はこのわずか二日後に再稼働を発表した。いわく「供給責任がある」「労基署が了解した」
半田労基署が二度の抗議
愛知労働局によると、この日はまだ一酸化炭素の濃度が濃く、現場への立ち入りなど爆発の原因すら調査できていなかった。国や県には爆発した炉以外の炉については稼働を止める権限がない。これを新日鉄は記者会見で半田労基署が了解したと説明が半田労基署長は「了解した覚えはない」と抗議した。(中日9/8)
トヨタのジャストインタイム
新日鉄は10年前にも爆発事故を起こしたがわずか2週間で再稼働した。今回もトヨタから生産を心配する声も聞かれたし、トヨタからの「カイゼン」指導で在庫を持たない部品メーカーからは「再開してもらわないと困る」と言われていた。(中日9/6)。
先月は3%の値下げ
新日鉄は先月、トヨタからの要請で自動車用鉄板の単価を3%引き下げている。新日鉄といえども他の下請けと同様でトヨタからの値下げは断れない。
技術者が不足、安全後回し
トヨタからの要求で生産は止められず、コストカットで設備も古くなるばかり。さらには技術者も不足している。この日、重傷を負った15名の中には工場長や副所長が含まれているという。古い設備のため、詳しく知っているベテランがいないのでトップが現場にでて指揮をとったとも言われている。
名古屋工場は今年に入ってからだけでも5回の事故を起こしている。そんななかで、再稼働を急いで次の事故はおきないのか。住民の不安がひろがっている。
愛知県警は本日、業務上過失傷害の疑いで調査を始めた。
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