トヨタのリスクは下請けに
トヨタが今日から全国工場ラインをとめている。1月の愛知製鋼の爆発事故により一部の部品が入らなくなったためだ。トヨタやグループ会社は休日を振り替えるだけなので正社員は他の月に土曜日出勤が増えるだけだ。休日出勤割り増しにはならない。
損失は8000億、ツケは全て下請けに
トヨタはラインをとめればすむ話だが、なんの関係もない他の部品メーカーもこれに併せて休業する。土曜日が操業になれば全ての下請けが休日出勤となる。これがトヨタのジャストインタイムシステムだ。「愛知の損失は8000億円に」なる(中日2/9)
正社員は振り替えでも有期雇用のパートや派遣労働者はそうはいかない。休日になれば給料はでない。会社都合なのだから休業補償が必要だが、これが出る保障はない。
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これは、トヨタの責任でなく、愛知製鋼の責任ではありませんか?
トヨタに責任を押し付ければ支持が得られると思う考えの浅はかさが透けて見えますが。
愛知製鋼に一義的な責任があるときには、まずは一番に愛知製鋼の責任を問うべきではありませんか?
投稿: | 2016年2月21日 (日) 23時36分
トヨタの肩をもちたいようですが、愛知製鋼の生産量管理をトヨタが指示していたことは明瞭です。
爆発事故の責任は愛知製鋼にありますが、なんの罪もない中小下請け企業が休業に追い込まれたのはトヨタの生産システムにあります。
投稿: 愛ローレン | 2016年2月22日 (月) 11時47分
>トヨタの肩をもちたいようですが、
そういう解釈ですか。
そういう解釈なら、トヨタのような生産システムの会社を許している日本人自身の責任という言い方もできるでしょう。そうやって具体的な問題を起こしたところの責任を十分追及しないで、自分たちに都合の良いところに責任を集中させる考えは恣意的といえるでしょう。
そういう姿勢が世間からあまり重視されず、組合員が少ない弱小組合の原因なんでしょう。我が組合でも「愛労連から抜けてくれないと」と辞めていく組合員が止まらないんですよ。
投稿: | 2016年2月23日 (火) 23時51分
組合員さん
これは爆発の責任を問題にしているのではありません。中日新聞が指摘しているように、これまでも一部の部品が入らなくなるたびに全ての下請け企業が生産中止に追い込まれるトヨタの生産システムが批判されています。
末端下請けまで日々発注で納品数と在庫量を管理されています。休業を余儀なくされてもパートさんへの休業補償を払うお金はどこからも来ません。平日の生産を前提に単価が設定されているため、今後の増産に休日出勤が発生しても、割増分は下請け負担になります。
下請け企業の賃上げはたいへん厳しい状況となっています。これは公務員も含めた愛知の労働者全体に悪影響を与えかねません。
愛労連は「日本人自身の責任」ではなくトヨタの社会的責任が問われていると考えます
投稿: 愛ローレン | 2016年2月24日 (水) 10時34分
>休業補償を払うお金はどこからも来ません。
法律上は、原因を発生させたところに民事的に損害賠償の責任が生じませんか?
であれば、労働組合としては、「原因企業に損害賠償を請求して、労働者に休業手当を100%払え」と主張するのが筋だと思いますが。単に影響力があって利益が大きい企業をターゲットに払えというのは、法的な正当性がないと思います。法的正当性が薄い主張が愛労連がハイエナのようだと嫌われるところではないでしょうか。
投稿: | 2016年2月24日 (水) 22時16分
労働行政に詳しい方のご意見ありがとうございます。
まずは下請け労働者ができることは休業補償を払ってもらえなかったら労基署に申告することからでしょうか?
投稿: 愛ローレン | 2016年2月25日 (木) 09時36分
>休業補償を払ってもらえなかったら労基署に申告することからでしょうか?
それは当たり前ではないでしょうか?まさか労働組合がその話をしてないってことはないでしょうね。もし、その話をしてなければ、労働組合失格ですよ。さすがに労働組合なら、その話をしているとは思いますが。
労働基準法で定められた平均賃金の6割の休業手当が払われていなければ、労働者をまとめて労働基準監督署に申告させてあげてくださいよ。
労働組合なら申告に必要な資料が何になるかはわかっているでしょうから、それらを教えてあげて、申告を促してあげてくださいよ。
その場合でも、労働基準監督署は、所属事業場に働きかけるだけで、トヨタ自動車には何も働きかけはしませんがね。
ただ、労働組合なら、平均賃金の6割の話しだけでなく、10割に近い額が払われるよう交渉するのが、本来の役割だとは思いますけどね。
投稿: | 2016年2月25日 (木) 22時09分