名古屋城の問題点を指摘
名古屋市は来年度の予算に名古屋城天守木造化の木材製材予算計95億円を計上しました。
エレベーター問題も建築基準法の問題も分からず、基本設計もままならないまま95億円も買うのか
パブコメを提出しました
観光文化交流局名古屋城総合事務所殿
〒460-0031 名古屋市中区本丸1番1号
FAX 052-201-3646
Email nagoyajo@kankobunkakoryu.city.nagoya.lg.jp
住所 名古屋市熱田区沢下町9-7 労働会館東館
名前 愛知県労働組合総連合 議長 榑松佐一 男 62才
特別史跡名古屋城跡保存活用計画(案)についての意見
名古屋市からの市民への説明にはウソが多いので名古屋城の天守木造化に反対します。
1.「寸分違わぬ」「史実に忠実な」木造化なのかハイテクレプリカなのか
河村市長は記者会見で図面が残っているので「史実に忠実」で「寸分違わぬ」天守木造化ができるのは名古屋城だけと何度も言っています。しかし「民間事業者の提案」ではエレベーター、避難用の鉄骨階段があり、しかも耐震用で難燃性の壁や床が使われたハイテク木造となっています。「史実に忠実」なのか「現代建築」なのか明らかにされたい。
また、ハイテク木造でも完全に図面通り木造化できたとしても、それはレプリカであり国宝の再建にはなりません。「500年後、1000年後には国宝になる」という市長の言説には何の根拠もありません。
文化庁が文化財と認める根拠を示してください。
2.「耐震改修したとしても概ね40年の寿命とされています」は間違い
この文書にある「40年の寿命」は延命工事を否定する明確な間違いです。河村市長は耐震工事をしても「40年しかもたない」と何度も発言していますが、「寿命」ではありません。名古屋市はその根拠を聞かれても全く応えることができず、その後の説明では、このことを全く言わなくなっています。
実際には市役所本庁舎や名古屋大学の豊田講堂など延命工事の例はいくつもあります。 アンケートで「市民の多くが耐震工事より木造化を支持している」というのは、この説明を前提としており、全くのミスリードです。
3.防火対策のない施設に大量の観光客は入れない
基本設計には建築基準法に定める防火対策が必要です。しかし、「史実に忠実」で江戸時代と「寸分違わぬ木造化」では何らかの原因で発火すれば重大な火災になります。また6階建ての建物にはそれに応じた消火施設や火災の中を安全に避難できる二方向避難路の設置も必要ですが、「残っている図面」には避難路がありません。このような施設に一日3000人もの観光客をいれることを消防庁が認めるとは思えません。
4.耐震改修が急務
南海トラフによる大地震の可能性が70%~80%と発表されました。耐震補強は急務です。河村市長は木造のほうが地震に強いと言っていますが、木造の方が鉄筋より地震に強いという根拠は明らかにされていません。静岡県の掛川城は地震で何度も損壊しています。
ここでも「寸分違わぬ」「史実に忠実な」木造天守にするのか、耐震の壁や床などの耐震構造とするのか、市民に明らかにされていません。
天守地下のボーリング調査も行われておらず、正確な構造評定が行われないまま基本設計が作られ、それに基づく実施設計となることに疑問を感じます。
5.誰もが展望台に上れるバリアフリーに
名古屋城の魅力は豪勢な外観と尾張名古屋を見渡せる最上階からの展望にあります。木造であることの実感は階段の上り下りに苦労する程度です。当時の城は殿様も含めて多くの人が昇る構造にはなっていません。こどもからお年寄りまでが楽しめる施設にすべきです。
現代の建築物にはバリアフリーに配慮することが求められます。名古屋市は3月末までに対応策を決定するとしましたが、検討会は非公開で障がい当事者の参加もわかりません。障がい者の声を聞かずに対応を決定することは、バリアフリー法の趣旨を損なうものです。
また狭い階段に昇降器具を取り付ける場合には当初の入場者数を減らさざるを得ません。ただでさえ50年以上にわたって360万人の入場者数を見込む名古屋市の収支計画も疑義があります。「税金は1円も使わない」という河村市長の説明は信じられません。
以上
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労働組合の活動に、なんで名古屋城の問題が関係あるのか?
頭おかしいんじゃないのか?この労働組合は。
投稿: | 2018年2月17日 (土) 01時21分
「愛労連の問題点を指摘」だろwwww
投稿: 愛労連の問題点を指摘 | 2018年2月17日 (土) 01時22分