第90回愛知県中央メーデー主催者あいさつ
主催者あいさつ(要旨)
世界のメーデーは1886年5月1日、8時間労働を要求して全米で行われたゼネストが起源です。本日、世界中でメーデーが開催されています。私たちも万国の労働者と団結して、本日のメーデーを開催しています。
日本の第一回メーデーは1920年5月に開催され、そこでは治安警察法第17条(ストライキの制限)の撤廃と失業防止、最低賃銀法(ママ)の設定をかかげ、緊急動議として8時間労働制が決議されました。戦争法廃止と全国一律最賃制、そして8時間でくらせる賃金を掲げる今のメーデーと極めてよく似ています。
第一回が1920年ですから今年で百年目を迎えるわけですが第90回というのは1931年の2.26事件以後戦時体制が強化され、10年間メーデーが禁止されてきたからです。戦後新しい憲法で国民主権が確立し、労働基本権と労働者の団結権が認められましたが、そこには天皇制のなかでも労働者の権利を要求してたたかったメーデーの歴史があります
本日は新天皇即位の日となったため今年だけ祝日でメーデーの開催に問い合わせもあったようです。しかし世界的には80国以上が5月1日を祝日(休日)としており、認めていない国の方が珍しいとされています。今年だけといわず、来年からも休日とするよう要求しましょう。
いっぽう、民間の福祉施設などでは休業によって補助金が削減されたり、保育園が休みで困っている労働者も少なくありません。私たちはすべての労働者が安心して働き、休める職場へと要求していきましょう。
安倍政権は「働き方改革」の名前で働かせ方の規制を緩め、統計偽装で景気回復を装い消費税を引き上げようとしています。森友・加計、裁量労働、賃金統計など次々とウソとねつ造が繰り返されるためわずか一年前のことすら遠い過去のことのように思われてしまいます。
しかし、私たちのくらしは確実に厳しくなっています。給料も年金もへっているのに消費税引き上げを行えば国内景気が急速に悪化することは間違いありません。絶対にやめさせましょう。墜落を繰り返すF35を百機も購入するなど正気の沙汰ではありません。小牧をF35の整備拠点にするなどもってのほかです。
また、この4月から新たな外国人労働者受け入れが始まりました。愛知県は東京に次いで外国人労働者が多く、中区では住民の1割が外国人となっています。愛労連にも多くの外国人が組合員となっています。私たちは国籍を問わず、生活と権利を守り、平和と民主主義を守り抜くために団結を強めましょう。
働くものの団結万歳! 世界の労働者万歳! メーデー万歳!
2019年5月1日
第90回愛知県中央メーデー実行委員会
実行委員長 榑松佐一
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