外国人研修生
5月19日に名古屋のベトナム人研修生裁判報告集会がありました。そこで明らかになった実態は・・・・
トヨタの下請け22社が協同組合(豊田技術交流事業協同組合)をつくり研修生を受け入れています。昨夏には研修生を1年が経過した後も時給300円で働かせており、労基署から指導を受けています。逃亡防止のためにパスポートを取り上げ、強制貯金をさせていたことが社会問題になりましたが、それは今でも続いています。
今回の裁判ではこれだけでなく、仕事中にトイレに行ったら1分15円の賃金カット、寮の部屋に勝手に入ってのセクハラ、平気で差別暴言を繰り返すことなどの人権侵害を訴えています。
それでも、文句を言って強制送還されれば、多額の保証金や紹介料で国の家族が路頭に迷うことになり、払えるまでは我慢を強いられるのが現状です。
我慢して1年間の研修を終えたところで、実習生になっても、やっと最低賃金が払われる程度です。まさに安上がりの労働者です。そしてこれが日本の労働者をさらなるワーキングプアに引きずりこんでいます。
儲けるのはこの仕組みを利用しているブローカーや政府の外郭団体です。元総評の幹部や官僚の天下り先になっています。
さらに問題はこれら時給300円の研修生がトヨタの2兆円利益を支えているという事実です。ここまで下請け企業を追い込んでいるトヨタの存在をぬきにこの問題は解決しません。
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