人事も経理も中国へ
9月3日にNHKスペシャルで放映された「人事も経理も中国へ」の中である通販会社のアウトソーシング事例が紹介されていました。コスト削減を推進する責任者は総務の職員を集めて「今の総務の作業は1時間5000円台のコスト、これを中国の会社にやらせれば700円台でできる」といい「アウトソーシングがイヤなら今のコストに見合う仕事をつくれ」と言っていました。
そこには企業の「雇用責任」などという言葉は全く見あたりません。たぶんまともな労働組合もないのでしょう。番組ではかろうじて資格をとって異動した人を紹介していましたが、「会社対個人」「リストラの専門家対素人の労働者」という図式で、労働者はなすすべもありません。多くの労働者が抵抗するすべもなく退社に追い込まれていきました。
日本IBMは自社のリストラ経験を事業化し中国にアウトソーシングの企業をつくって日本の会社から仕事を請け負う事業を始めました。今後40万人分の仕事が中国に移ってゆくと言われていました。大企業はやりたい放題です。
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