トヨタの広告番組
今朝のNHK「ふるさと発」(再放送)で「三河・出稼ぎ物語」というのをやっていました。
一人は沖縄からきた青年がトヨタ系の部品工場で、働き一年で100万円を貯めることができた。これで沖縄に帰って彼女と居酒屋を始めるというもの。もう一人は青森の元バス運転手が妻と3人の子どもを残して1年働いてきた。家族と一緒に暮らしたいけれど青森では仕事が無いため、もう一年残ることを紹介していました。沖縄では月15万円、三河にくれば30万円という広告を、そのまま紹介していました。
出稼ぎの寂しさは伝えるけどそれ以外はいいことばっかり。いまメディア各社が取り上げている、派遣の問題、超長時間残業の実態については全くふれていません。いま大募集をしているトヨタの求人広告のような番組でした。
偽装請負のTSKで
「よくこんなに会社のなかまで取材させてくれるな」と思っていたら、派遣社員が働いていたのは、なんと一昨年偽装請負で摘発されたトヨタ車体精工(TSK)の高浜工場でした。TSKはトヨタ車体100%出資の子会社です。偽装請負が摘発され、全員を直接雇用にするさいに、告発した青年を排除したことで、マスコミも大きく取り上げました。このブログで告発をしました。
http://rodo110.cocolog-nifty.com/airoren/2006/09/post_8218.html
正社員への登用もあるなど、いま求人で大募集しているトヨタの広告かと思われる内容でした。現在名古屋地裁では「こんなはずではなかった」と沖縄からきた派遣社員が裁判を起こしています。
| 固定リンク
コメント