派遣でケガしたら使い捨て
派遣や下請労働者の労災事故が多発している。昨年石播の愛知工場で死亡した労働者も下請だった。この間急増している労働相談でも非正規労働者が増えるなかで労災事故の割合が多くなっているが、先日の厚労省発表で統計的にも明らかになった。
企業には労働災害を予防するため安全衛生教育を行うことが義務づけられている。しかし派遣労働者の場合、派遣先の責任はあいまいだ。しかも日雇い派遣となると「労働者が日々変わり仕事をするうえでの安全衛生教育がおろそかになることは容易に予想される」(毎日8/21)
労働災害というのは毎日起きるものではない。ちょっとしたアクシデントでおきるもの、同じ作業を長く続けるなかで段々悪化する職業病など作業のあり方、労働者の状況に合わせた管理や教育が必要だ。休業補償に金のかかる大企業ではコストも比較した上で社員の教育に力をいれている。
しかし「使い捨て」の派遣労働者やよそ者である「下請労働者」にはこんな教育はされないのでケガをしやすい。
以前、トヨタ車体精工の偽装請負を告発したK君は、ハンマーをたたき続けているうちに人差し指の「腱」を切る負傷を負ったが、会社は労災保険に入っていなかった。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント