帰国支援金説明会
派遣切りなどで失業した日系外国人むけの「帰国支援金」説明会が開催されています。この制度は失業して生活費に不足し、中には住むところも帰国するお金もないという日系外国人が多数でているために急きょ対策としてできたものです。17日には名古屋市内でも開催されました。
日系外国人は3世まで期限なく日本に住んで就労できるビザが与えられますが、この制度を使って帰国すると次からは本人も子どもこの資格を失います。「都合の良いときだけ安く使って、いらなくなったら追い返す制度だ」との批判があり、厚労省は帰国せず働く人のために日本語研修など「就労準備研修」(3ヶ月間、無料)の制度も行うことにしました。
しかし、「就労準備研修」の方は今だに具体化されず、説明会では大半が「帰国支援金」の説明です。そのため緊急に呼びかけて「就労準備研修」制度ができること、帰国支援金が出る前の間や就労準備研修を受けている間に生活保護が受けられることを知らせようとパンフレットを配ることにしました。
2日前の派遣村実行委員会で訴え、二日間の間にポルトガル語の呼びかけ文が作られ、生活保護のパンフレットもメールで送られてきました。それを当日印刷して会場に持ち込み。全労働の役員が当局に話して、参加者に配布することができました。
緊急なお願いにも関わらず、実行委員会のメンバーが多数配布にきてくれ、またその場で生活保護の説明を求める相談にも応じてもらえました。なかには「帰りの電車代がない」という方もいたそうです。参加した方は「日系人に生活保護のことを知らせることが必要だ」と言っていました。今後、知立や豊橋で外国人にむけた「一日相談会」が計画されています。そこでもこの資料を配付する予定です。
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