最初は労働相談から ソフトバンク過労自殺労災認定
小出さんはソフトバンクとなる前のJフォンで始まったばかりで混乱の続くケイタイメールサービスを担当。不自由な足を抱えながら遠距離通勤を強いられるなど過重な労働のなかでうつ病を発症した。2002年12月7日に自殺した。
最初は家族だけのたたかいだった。夫の自殺は仕事が原因と労基署に訴えたが労災申請は認められなかった。損害賠償裁判も起こしたが、会社側からの証拠ばかりで敗訴。
そんなとき労働相談を紹介され、過労死弁護団と出会い、愛知争議団にも加入した。高裁でのたたかいでは多くの証言を得ることができて、形勢逆転し会社から和解を求められた。
高裁での損賠訴訟和解後、09年11月に労災不支給取り消しを求めて提訴。昨日の名古屋地裁判決では(過労自殺を労災と認める)厚労省の「通知」は参考にはなるものの、それだけに限られるものではないとして、より脆弱な労働者については、平均的な労働者の基準ではなく、もっと低い基準での発症を認めるべきだとして、労基署の不支給決定を取り消し労災として認定した。
家族だけから始まったたたかいは10年目に入ってやっと労災として認定された。支援する会は国に対して「控訴するな」の要請FAXを呼びかけている。「koide.pdf」をダウンロード
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