ボーダフォン不当判決に怒り
24日、名古屋地裁でボーダフォン(現ソフトバンク)過労自殺裁判で家族の訴えを棄却する不当な判決がありました。
この事件は旧ケンウッドから東海デジタルホンに出向し、その後の携帯電話会社の変遷のなかで過重な労働でうつ病になった小出さんが、その後通勤に2時間もかかる現場に配転され、うつ病が悪化し、自殺したものです。
小出さんは障害者で、長距離通勤が耐え難い事や2人でやっていた仕事を一人でやることになることなどから、配転を拒否していましたが、会社は強引に命令。わずか一週間後の自殺でした。
自殺する前日には娘さんに「殺してくれ」と叫んだそうです。(名古屋タイムス)。奥さんと子ども二人の家族三人で始めた裁判を愛労連や過労死家族の会が支援しています。週間金曜日や今月の東洋経済にも紹介されています。
しかし裁判長は配転でうつ病が悪化した事を認めながら「会社は自殺することを予見できなかった」として家族の訴えを棄却しました。
これは現在、うつ病に対する企業の対応義務をまったく知らないというしかない判決です。いまやうつ病はどこでも大きな問題となっており、事業者の対処についても責任がはっきりしています。それを「知らなかった」ですませる裁判官。全く世間知らずとしかいいようがありません。
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