大使館員を名乗る男が脅迫?(修正)
月曜日に「明日ベトナム大使館が豊田に入る」という情報が入っていました。これで一気に解決にいくと期待をしていましたが、そうではないようです。
大使館員を名乗る「ザン」という人物が電話や職場に行って演説をしたようです。その中身はおおよそ
「愛労連は悪い組織である。ここに委任したり、加担したものはベトナムの法律で処罰される。」と愛労連に出した委任状を取り消す書面にサインをさせたということです。また電話で「日本国内においても生命の保障はない」といわれた研修生もいます。いま、事業協同組合と愛労連で、研修生の不安を解消するための話し合いと努力が行われているときに、これをぶち壊しにするものです。
またこれが事実であれば重大な国際問題になりかねません。日本国内ではこのような脅迫、不法は許されません。ましてや政府関係者が行ったとなれば大問題です。愛労連や今回アピールを呼びかけたみなさんはベトナム戦争の時も、その後の水害や枯葉剤の問題でも献身的に運動を行ってきた人たちばかりです。「コーヒー一杯」、「バケツ一杯の水を」と何十万の人たちにベトナム支援カンパをよびかけてきた友人です。これを「悪の組織」と言ったなど、信じがたい気持ちで一杯です。
しかし、今日ベトナムの派遣会社が配った文書を見るとそこに「ベトナム大使館の労働管理班の指示に従うこと」と書いてあります。他の証拠も伝わってきており署名の撤回をさせたことが事実である可能性が極めて高くなっています。
スレッコ(ベトナムの派遣会社)が研修生に配った文書から===要旨
豊田技術交流事業協同組合はみなさんと話をしたいと言っている。みなさんはビザが4ヶ月なので大変心配しているそうだが安心してください。豊田技術交流事業協同組合とスレッコは3年の期間が終わるまで実習できるように新しい組合と契約している。4ヶ月のビザは過渡期のもので、新しい組合に移籍すれば1年の正式なビザを確保できる。
スレッコは研修生に対する処罰をしないことを再確認します。みなさんは安心して事業協同組合と大使館の労働管理班の指示に従ってください。みなさんの正しい考えと行動に期待します。浅い考えと一時的な利益のために契約違反しないようにしてください。
莫大な保証金をしょっている研修生にはこの文書も十分脅しに読めるのではないでしょうか。
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コメント
こんにちは。
今回の一件で、
最初に豊田技術交流事業協同組合加盟企業における
悪質な人権侵害の実態を告発し、
裁判闘争に立ち上がった6人のベトナム人「実習生」を支援する、
「TMCのベトナム人実習生6人の裁判闘争を支える会」の会員をしているものです。
現在、トヨタ車体の刈谷工場に勤務しており、
今回の緊急アピールにも賛同させていただきました↓。
http://imadegawa.exblog.jp/5486031/
愛労連が約100人にのぼるとも言われる
豊田技術交流事業協同組合のベトナム人「研修生」たちの救済のために
奔走してくださっているのを知り、
本当にありがたく、
ただ感謝するばかりです。
その愛労連に対し、
ベトナム大使館員が「悪の組織」と決め付け、
「ここに委任したり、
加担したものはベトナムの法律で処罰される。
日本国内においても生命の保障はない」
などと愛労連への委任状の撤回を迫って回っていると聞き、
憤りを抑えることができません。
実は今回、最初に立ち上がった6人の「実習生」たちは
全労協傘下の全統一労働組合に加盟しているのですが、
こちらでもベトナムのご家族に対して当局から、
「お宅の娘さんが
『マフィアのような労働組合』に入っている。
どうか説得して抜けさせてほしい」などという圧力が
かかっているということなのです。
愛労連は「悪の組織」、全統一は「マフィア」……。
いたずらに
日本とベトナムとの有効に水を差す気はありませんが、
彼らのやっていることは立派な脅迫です。
事実関係をしっかりと確認の上で、
厳重に抗議するべきかと存じます。
投稿: 酒井徹 | 2007年5月30日 (水) 01時32分