間に日本のブローカー
今回の事件ではまず愛知県内にベトナムの送り出し機関Qが事務所を開いており、直接企業への売り込みをしていることがわかった。愛知県内には1500~600名のベトナム人研修生・実習生がいるが、この会社のシェアはかなり大きいこともわかった。研修生達はベトナム出国前日にある契約書にサインをさせられたという。そこに残業代やパスポート、強制貯金のことも書いてあるようだ。従っておなじやり方で受け入れている企業の多くに同様の問題がある可能性が大きい。
先日帰国した研修生達は日本に来る前に保証金(1万USドル)の他に3ヶ月の日本語研修と旅費として2500ドルを払わされた(借金)。さらに帰国後も給料2ヶ月分を払うことになっていると言っていた。ところが日本企業も旅費として20万円を払わされたと言っている。二重取りだ。
さらにこの送り出し機関と日本企業との間には日本側受け入れ機関とは別のブローカーが介在していることもわかった。研修生達が不満をいった時にはQの他にFという会社の社長がでてきた。企業はそこにも毎月金を払っている。毎月5万円をこす多額の管理費用。企業が「日本人を雇うのと変わらない」と言っていた理由が少しわかってきた。
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