ベトナムから電話
今日は祝日ですが、また5人の研修生が相談にきました。先週帰国した研修生の後輩です。
彼らも給与明細がなく、正確なことはこれから調べる必要がありますが、1年目の残業は月100時間くらいあったようです。帰国するときに払うと言われましたが、そこからなぜか24万円をひくと言われました。
土曜日の出勤は無給、毎月の家賃も48000円と高い、深夜の休憩時間は20分しかないのに30分賃金カット、2直の夕方からの勤務は8時間連続、現在の時給はまだ694円のままなど、労基法違反のオンパレードです。これだけあると、賃金台帳・タイムカード、社会保険料台帳などすべてつきあわせることが必要です。
いつも思うのですが、どうして行政はこういう状況を放置しているのか!と腹が立つばかりです。できるだけ中小企業には配慮しているのですが、これだけあると、いちいち会社と話し合うより、全部労基署に告発してやろうかという気になってきます。
相談を受けている最中に帰国した研修生からお礼の電話がかかってきました。N社にいたS君です。N社の社長さんは丁寧によく話を聞いてくれ、「私も知らなかったことがあるが、法違反は一掃したい」とすべて改善してくれました。帰国したS君からの電話も、彼が日本で働いて良かったと思っているからだと思います。
こういう声をきくと、日本に働きにきた研修生が、ちゃんとお金をもらって帰れるようになるとほんとに良いと思います。少しほっとしました。
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