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2008年5月

結いの心

080531 今日の中日新聞「結いの心」には先日帰国したリューたちのことが書いてあります。リューたちと初めてあったのはちょうど一年前の6月1日です。

5月25日、入管で4ヶ月の「帰国準備ビザ」しかもらえなかった彼女たちは会社を問い詰めた。会社は不正を認め、新しい受け入れ先を探していると説明したが、「新しい組合・企業はいつ、どう決まるか」聞いても「これから」「決まっても入管が許可するかわからない」という返事。いつ処分を知ったか聞くと「たった今知った」というので追求すると、「少し前から聞いていた」という。これで彼女たちはますます不安になりました。

25日、入管で配布した委任状は64通、小中陽太郎さんたちの支援アピール署名に180名が賛同。5月30日には組合側弁護士と話し合いを行い、全員の受入先を確保するよう求めました。

しかしこのことを、人づてに伝えても研修生たちの不安は高まるばかりでした。逃亡の計画も聞こえてきました。そこで6月1日に研修生を集めてJITCOへの要請と記者会見を行うことにしました。トヨタ駅まで研修生を迎えにゆくと13人の研修生が待っていました。電車の中ではお年寄りに席をゆずる、とても礼儀正しい子たちでした。JITCOに要請に行っている間、昼ご飯を買ってあげようとすると「パンを持ってきているから」と辞退しました。ほんとによい子たちばかりでした。

記者会見は国際センターで行いましたが、組合が、「愛労連がでてくると受入企業がいやがって見つけにくい」というため、完全非公開で行いました。新聞はほぼ全社、TVも3社がきました。支援者も各組合から20名ほどが参加し、いろんなことを聞きました。私も研修生のことを聞くのは初めてでした。通訳は留学生が協力してくれました。

この1日の行動で、初めてであった研修生たちからの信頼を得ることができました。記事にも画にもできない取材に応じていただいたマスコミのみなさんにも本当に感謝いたします。(もう、あの日の画は解禁です!)

終わって、アイスクリームを食べながら名駅まで歩きました。ミッドランドの下で「これが君たちのつくっている車のトヨタだよ」と紹介してあげました。

パスポート・強制貯金を返してほしいことや、寮費の心配など聞いたあと、神奈川の沢田さんが「他に困っていることない」と聞くと「日本のお米高い」と言います。それで農民連にカンパしてもらいお米を100キロ届けました。「とてもうれしかった」と言っていたことが記事で紹介されています。

あれから1年がたちました。愛労連への相談はついに36件になりました。

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家賃7万のところ12万

不払い残業代を請求しているN社。今日、残業代と差し引きで家賃の見直し、その他の請求がきました。0091

自転車修理代、風呂用灯油の2年分、トイレ浄化槽の点検・清掃代、NHK受信料、・・・・・

それに家賃が月12万円を6人で一人2万円。名古屋の果てで、灯油の風呂、トイレは浄化槽、築軽く30年は行っている古い民家で、住居面積72平米で12万円とは「たまげた!」

知り合いの不動産屋さんに見てもらったら、「5万円がいいところだね。それで借りてくれる人がいればいいけど」

会社に領収書を見せるように求めたところ「振込みなのでない」。それならばと契約書の写しを求めたところ、会社は7万円しか払っていませんでした。

これ以外にも水道光熱費5千円のほかに福利厚生費5千円を毎月とっていますがその中味はわかりません。6人ですから月3万。2年間で72万円。テレビ、エアコン、布団など備品を買ってもお釣りがきます。不正な控除は労基法違反になります。

研修生は黙っていたらとられ放題です。研修制度を監督する行政機関の一本化が必要です。

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豊田技術事件から1年

昨年、豊田技術交流事業協同組合の不正でベトナム人研修生問題に関わるようになって1年がたちました。

Lc 今朝、セントレアからベトナムに帰る研修生から電話がありました。S工業のリューです。

「くれまつさん。私とチック、明日はもう日本にいない。今日、ベトナムに帰る。日本ではありがとうございました。お元気で。さようなら」

組合とトヨタ紡織の下請け23社が最賃違反などで不正裁定をうけ、新たな受入・更新ができなくなり、昨年の5月に更新となった100名が働くことができなくなりました。渡されたビザは「帰国準備のため」のもの。4ヶ月以内に別の受入企業へ移らなければ帰国しなければなりません。会社も派遣局も研修生に不正処分を受けたことを知らせず、心配するなというだけ。

愛労連は名古屋入管の前で封筒にいれたビラと委任状を配布。帰国させられたら莫大な保証金が借金として残ります。説明をしない会社に不安が広がり、二晩で64人の委任状が集まりました。全国からも多くの支援が集まりました。これが研修生問題に取り組んだ最初です。

9月までに全員の受入先が決まり、報告と激励の集会を行いました。当時3年目に入る研修生たちが、今月で研修・実習期間を終了して帰国することになりました。希望通りに期間満了まで無事に仕事をすることができた彼女たちの笑顔。支援してほんとによかったと思います。

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労基署のすばやい対応で

目まぐるしい週末でした。0132

金曜日。三河の中国人研修生の問題については豊橋労基署がその日のうちに、組合事務所へゆき、返済を渋る組合にすぐ帰すよう話してくれました。19日、帰国前にひとり10万円づつを取り戻すことができました。名古屋空港からお礼の連絡がありました。

土曜日は木更津事件の本を書いた安田さんのお話を聞きに行きましたがその最中にベトナムから国際電話。一宮の研修生寮に逃亡者が隠れており、研修生が困っているとのこと。関係機関に通報しました。

安田さんの講演は木更津事件を支援している「HAND in HAND」が開いたものです。会場には今治のタオル工場から強制帰国を免れてきた中国人研修生がきて、実態を報告しました。

日曜日には()Mの実習生6名が相談にきました。送り出しはQです。研修中も実習生になってからも各週で土曜日出勤しているが、残業代がでていないといいます。研修生から実習生になった時に4ヶ月間は月7万円で残業代は研修中と同じ600円だったといいます。これ以外にも研修中の病気で賃金カットなどいろんな問題が。

月曜日、先日相談にきたEの実習生からTEL。「会社に入管が調査にきた。会社のことを入管に話した。明日帰国する。ありがとう」

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金を取っているんだろう

先日、相談のあった中国人実習生から19日に帰国させられると連絡がありました。クミアイが帰国を早めたようです。彼女たちは2005年の521日に来日し、06年より引き続き実習生として働いてきました。彼女たちの話によれば研修生から実習生に移行するにあたって組合より一人10万円を請求され、支払ったとのことです。領収書はもらえなかったそうです。組合は当初旅費と説明し、その後訂正したようですが、いずれにせよ彼女たちは納得していません。

JITCOの管理ハンドブックによれば「いかなる名目であれ、受け入れ機関は賃金から管理費を控除してはならない」とされており、組合が研修生から直接金を受け取ることはありません。受け入れ企業の方は「全く知らなかったことなので帰国前に全部帰すように組0090合にいう。研修生にも通訳から伝える」と言ってくれました。

一方、昨日組合から連絡がありました。金を受け取ったことは否定せず、「保険料など正規の請求をするが、返すものがあれば中国に帰ってからでも行う。制度が変わって以前は受け取ることができたものがあった。」と言っておりました。しかし、JITCOに確認しても組合が直接金を受け取ることは無いので、まず全額返すように言いましたが、帰国前に帰すとは言いません。

そのうち、「お宅はどういう団体?お金とってるの」と言い出しました。愛労連は労働団体のローカルセンターですから研修生に負担を求める事はしていません。これ以上この組合と話してもムダと判断し、豊橋労働基準監督署に通告しました。

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予告手当支払い

 松坂の研修生から連絡。「昨日社長きた。一ヶ月分の給料くれる。私OKした。私土曜日帰る。ありがとうございました」ちょっとでもうるさいやつは他の研修生への影響をおそれて「強制帰国」ということですが、まあ本人が納得している解決ができましたので終結。

 三河の中国人については会社に連絡。担当の方がでて「そんなことは初めて聞きました。080515 会社はちゃんと管理費を払っているので研修生からそんなお金をとってもらっては困ります。すぐに組合に言います」とお金を返してもらうよう約束してくれました。

 この中国人を送り込んでいる派遣局は名古屋に事務所をおいて、中国人スタッフもいる大手です。また組合は東三河にある組合でかなりの数をいれていると思われます。正規の管理費以外に一人10万円のピンハネをすればぼろもうけです。

もぐらたたきをしているだけではキリがありません。制度の抜本的な改善と監督官庁の一本化が必要です。外国人研修生の問題について「全国の弁護士が連絡会」(中日5/15)を結成するそうです。事務局は名古屋におくようなので連絡をとって協力していきたいと思います。

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松坂から

昨日、解雇されたと電話があった研修生が今朝、名古屋まででてきました。

病気の時に友達の寮に行っていたことで無断欠勤になった。友達に薬をもらいに行ったといいます。そして今回始業10分前の朝礼に遅刻したので解雇し強制帰国させられることになったといいます。元々来月までの活動期間しかないのに一ヶ月前に解雇です。

会社に聞いたところ「それだけではない。病気ならば寮にいなければならない、次回あったら帰国させる」と言ったということ。次には「会社にこなかったので見にいったら寮で寝ていた」、「会社の寮は酒を飲んではいけないことにしているのに酒を飲んだ」というのです。

そして今回の解雇です。0119

労働者を解雇するのに必要な手続きは全く踏んでいませんので、就業規則と懲戒規定にあるのか尋ねると「FAXで送る」と言って、送ってきません。寮費をとっておいて禁酒にして懲戒など許されるわけがありません。「警察の寮は酒を飲んではいけないだろう」などと言っていましたが、全く世間知らずの経営者です。というより外国人に対する人権感覚がありません。

これ以外にも不正行為があることを自分で言っておいて「入管に告発するならしてみろ」と逆ギレしています。今年4月から新しい研修生をいれており、これでは入管が許す訳がありません。

こまった経営者です。

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今日は3件も

Shukan_toyokeizai 今週号の東洋経済に研修生のことが載っています。愛労連の資料も少しですが使われています。また先日から中日新聞と朝日新聞がトヨタの下請けや外国人労働者のことを特集しています。こちらも協力させてもらっています。今日は読売の記者もきましたので逆に協力をお願いしました。

さて、今日の昼休みは三重県の研修生から電話。「まだ一ヶ月実習期間があるが、昨日でクビになった。社長が怒って今週末で帰すと言っている。」

事情はわかりませんが、とにかく名古屋まできてもらうことにしました。

ご飯をたべ終わると今度は中国人研修生の相談。三河の会社です。日本にくる旅費などで一人10万円を組合に取られたといいます。領収書はありません。他にも不正がありそうなので調査をしたいと思います。

この相談をうけている間に、別のベトナム人から電話。彼は研修生でなく建築設計のエンジニアです。「会社が違反をして解雇された。昨年から毎月3万円、合計39万円の貯金を取られたが帰してくれない」といいます。ある程度日本語ができたので、該当する豊橋労働基準監督署に電話して対応を要請しました。結果はまだ聞いていません。

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家賃はいくらでも良いのか

金曜日の夜、土曜日と立て続けに研修生からの相談がありました。土曜日には6人の研修生と面談中にさらに来週の日曜日の予約が入りました。

そのなかで一つ困っていることが寮費のことです。研修生は制度で寮が義務付けられており、本人の負担もありません。65000円程度の研修手当てから引かれるものはありません。寮の部屋は1LDKで3人とか2LDKで6人となっており、会社の施設や古いアパートが多くなっています。ジャーや洗濯機があり、研修生はここで自炊します。一ヶ月の生活費は3万円くらいでした。

実習生になっても、引き続き同じ寮で生活しますが、賃金は最低賃金で約11~12万円。そこから税・社保2万円程度がひかれます。さらに寮費、水道光熱費、福利厚生費などがひかれます。これが一方的に決まられており問題なのです。

どこも寝るのは一部屋は3人標準です。不動産屋に聞いたら5~6万程度のアパートに6人が入って一人4万円のところがありました。会社の敷地内にある古いプレハブが3人で一人27000円+福利厚生費として5000円。また水道光熱費でも月2万円ほど取られている会社もありました。これらをひくと手取りは研修中とほとんど変わりません。

こうして研修生は賃金以外にも搾取されています。一方的な契約ではありますが、研修生の多くは言いなりにならざるを得ません。

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門限破りは罰金1万円

GWの休み中ですが、研修生たちからの相談は続きます。

「寮の門限について聞きたい。いいですか」

寮は会社の中にあるようで、GWで連休に友達と遊びに行って帰ったところを社長に見つかり「罰金1万円」と言われたそうです。門限は9時。0089

門限の9時というのは今時の高校生でも難しいところですが、これが法律に違反していたり研修制度に反するかと言われると困ってしまいます。研修生は9時は問題だと言いますが、電話の説明でどこまでわかったか。

罰金についても他の会社の寮に行ったら罰金とか、賃金の控除上限をこす罰金には問題がありますが、研修生は労基法ではないので法的な根拠はどうなるのでしょう。裁判までやる訳にはいかないので、罰金についてもきちんと定める必要があります。

ところで研修生のなかには土曜日も毎週働いているが研修手当は65000円で、休日分の残業代がでないという相談が何件かありました。ベトナムでも中国でも本国の契約書にも「週6日、一日8時間」と書いてありました。JITCOのハンドブックを見ると研修中は「時間外・休日研修はできない」とありますが、それでは所定時間はどうなっているのでしょうか。労基法では一週間の労働時間は最高40時間になっています。労基法が適用されない研修生の所定「研修時間」は決まっているのでしょうか????

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「ばれると帰国」がこわい

今日は10人以上の研修生たちから話を聞くことができました。ここでも、これまでの研修生と全くおなじ「研修中に残業をしていたことが入管に知れたら帰国させられる。そうすると保証金のことが心配」と言っていました。会社や送り出し機関がそう言っているのだと思います。彼らは半年で約500時間の残業をしていました。さらに土曜日は月3回、ただ働きしていました。

研修期間中に残業をさせてはいけません。しかし、働かせた分は支払わなければなりません。不法かどうかは企業の責任です。出稼ぎにきた労働者がはたらきたいというのは当然です。働かせるかどうかを決めるのは会社です

研修生は入管に本当のこと(研修中の残業)を言ったら帰国させられるのではないか」と言っていました。これは研修生だけではありません。以前岐阜県の労基署の方も「研修生の残業代を払わせたら強制帰国になる」と言っていました。これが逆に研修生の不払い残業を温存しています。

参院法務委員会で鳩山法相は、企業の不正で研修生を「強制帰国させない」と約束しました。このことを研修生にも労基署にも伝えることがもっともっと必要です。

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またG関係

昨日の朝、また新しい研修生から電話。G組合Bz02_25 とE社関係です。前日の夜きた友達を寮に泊めたら朝、社長が警察をつれてきたということ。ベトナムに帰すといわれたそうです。

「会社悪い事いっぱいしている」というので話を聞くことにしました。ここでも給与明細を渡していないのではっきりわからないこともありますが、月給制にして土曜日をただ働きさせているようです。

確かに寮に他人を泊めてはいけないとは思いますが、それなりの処分をすればよいのであり、帰国させるのは行き過ぎではないかと思います。このほかにも「罰金」には多くの問題がありますが、あまりに日本人と違い、人権問題もあります。こういうのも制度の問題として整備が必要ではないでしょうか。

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