豊田技術事件から1年
昨年、豊田技術交流事業協同組合の不正でベトナム人研修生問題に関わるようになって1年がたちました。
今朝、セントレアからベトナムに帰る研修生から電話がありました。S工業のリューです。
「くれまつさん。私とチック、明日はもう日本にいない。今日、ベトナムに帰る。日本ではありがとうございました。お元気で。さようなら」
組合とトヨタ紡織の下請け23社が最賃違反などで不正裁定をうけ、新たな受入・更新ができなくなり、昨年の5月に更新となった100名が働くことができなくなりました。渡されたビザは「帰国準備のため」のもの。4ヶ月以内に別の受入企業へ移らなければ帰国しなければなりません。会社も派遣局も研修生に不正処分を受けたことを知らせず、心配するなというだけ。
愛労連は名古屋入管の前で封筒にいれたビラと委任状を配布。帰国させられたら莫大な保証金が借金として残ります。説明をしない会社に不安が広がり、二晩で64人の委任状が集まりました。全国からも多くの支援が集まりました。これが研修生問題に取り組んだ最初です。
9月までに全員の受入先が決まり、報告と激励の集会を行いました。当時3年目に入る研修生たちが、今月で研修・実習期間を終了して帰国することになりました。希望通りに期間満了まで無事に仕事をすることができた彼女たちの笑顔。支援してほんとによかったと思います。
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コメント
お疲れ様です!!
本当に良かったですね!!
大手企業が大きく利益を出す裏側には、このような理由もあるのですね。
相手が大手企業だとマスコミもなかなか動いてくれません。
そんな中、良く頑張られましたね
投稿: HA-NAM | 2008年5月23日 (金) 15時21分