トヨタの足元で
トヨタの部品メーカーで中国人研修生の問題がまた発覚しました。中日8/12http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008081290072309.html
津田工業は自動車の駆動系部品をつくっており、株の60%をトヨタとデンソーが所有するトヨタ系子会社です。
昨年の豊田技術交流事業協同組合の事件はもっと下の中小下請け企業でしたが津田工業は年商500億、従業員1600人の中堅企業です。
私のところに入った情報によれば、研修中の残業代に問題があり、研修生が何度も問題にしたが取り合ってもらえず、中日新聞の支局がこの情報をキャッチしたそうです。2年の研修生だけで79人ですから、実習生を含めれば100人以上になります。
トヨタ系では岐阜車体でも中国人研修生を100人規模でつかっています。今や外国人研修生は中小下請けが「やむにやまれず」受け入れるというより、中堅企業までが直接安上がりの労働力として導入する「人材ビジネス化」しています。
しかし、これほどの企業までが最低賃金に及ばない残業代しか払わないとは・・・。
トヨタの下請けコストカットはあまりに度を超しています。
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コメント
津田工業といえば、
先日わが名古屋ふれあいユニオンの
ブラジル人派遣労働者の労働者派遣契約を、
期間満了を待たずに一方的に打ち切った企業です。
(理由は「業務の都合」)。
一方ではブラジル人派遣社員のクビを切っておきながら、
他方では最低賃金にも満たない「研修生」に残業をさせて、
それでいてやっぱり最低賃金も払わないんですね。
最低賃金を払わなきゃ行けない日系ブラジル人は
もはや「高い」とか思っているんじゃないでしょうか。
投稿: 酒井徹 | 2008年8月18日 (月) 23時30分
企業が研修生を受け入れる最大の理由としては、
やはり「人件費の抑制」が主なところではないか
と思います。
実際、「ブラジル人派遣は高いから」と言われた
こともあります。
相対的に見て、組合が設ける「管理費」の操作次
第で、一般派遣者よりは低価で済むのは事実です。
投稿: bavel | 2008年8月28日 (木) 17時27分