外国人労働者のエンパワーメント
昨日から名古屋で労災職業病研究会の総会が開かれており、その分科会として今日、「外国人労働者のエンパワーメント」という分科会が行われた。
在日フィリピン人母子の戸籍確保の運動やNOVAの外国人講師のたたかいなどに続いて、外国人研修生の問題についても3名の方から報告があった。中でも岐阜一般では研修生の組織化でトヨタ系の岐阜車体との団体交渉も行っているなど力強い報告もあった。全統一の鳥井さんも会場から発言し、法改正にむけた動きなども報告された。
全労連もいくつかの県で裁判、支援活動を行っているが、在留期間3年という条件での裁判闘争は厳しいものがある。短期決戦にもっていくたたかいが求められる。
私は受入組合やブローカーの問題を指摘。法改正の必要を発言した。
外国人労働者は確実に数をましており、社会問題としても大きな問題になりつつある。昨日のNHKでもインドネシアからの介護労働者の受入に決定的ともいえる問題があることを説明していた。これは以前からForsight(新潮社)で出井氏が指摘していた問題だ。労働運動は「単純労働の受入反対」とだけ言っているだけでは済まされない。
PS。先月ホーチミンに帰国した研修生T君からお礼の電話がありました。会社の不正で早く帰国した分、コクヤンに払うお金を減額させることができたそうです。
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コメント
私は受入組合やブローカーの問題を指摘。法改正の必要を発言した。>>
どう改正するかですね。
現状、”組合を潰すのは難しい”というのであれば、
不正を行う組合、ブローカーとのいたちごっこは解消
出来ないでしょう。
「不正発覚」⇒「即解散」となるような敢然超越した
取り締まりも必要でしょう。
しかし・・・不正を働く輩は、あの手この手で、同じ
蜜を吸いにくるのでしょう。
なかなか難しいところですね。
むしろ入国を望む研修生側への教育=雇用の仕組みや
権利教育を施したり、日本での働く場所のある程度の
選択権を持たせたりと、彼ら自身のスキルアップへつ
ながるような流れもあっていいのかとも思います。
投稿: bavel | 2008年9月25日 (木) 15時25分