エンジニアとしてきたのに
今日、T社にいたBから「ハノイの自宅についた」と電話がありました。2年半ぶりの自宅でとてもうれしそうでした。先日、お別れに食事をしました。3日までで契約を打ち切り、解決金をもらって帰ることになっていました。
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ところで、今日事務所にいくと英語のメールが入っていました。他の迷惑メールと間違えて消してしまうところでしたが、タイトルに Vietnamese と Help が入っていましたのでベトナム人からの相談だとわかりました。
添付ファイルに英語版とベトナム語版の手紙がついていました。英語はさっぱりですので、あちこちに翻訳をお願いしようと思っていたら、大使館の通訳もやったことのあるIさんが、さっと翻訳しておくってくれました。札幌の住宅リフォーム会社に派遣され技術者のようです。就労資格はエンジニアですが、実際の仕事は作業員のようです。会社や送り出しの派遣会社にも訴えたようですが、返事がないようです。週明けにも北海道労連にお願いしてみます。
概要は以下のとおりです。
1. 私たちは2007年5月23日に日本に入国しましたが、翌日の2007年5月24日には私たちのうちの何人かが、 会社の契約にあるトレーニングを受けずに、建設現場で労働を強いられました。
2. 私たちは、2007年5月〜2008年5月までの1年間のワーキングスケジュールをもらっていなかったので、休日もわかりませんでした。週末や日本の祝日の出勤を含むオーバーワークを強いられました。そのうえ、1日の休みもなく連続2週間の労働をさせられました。
休みがあったとしても、自由に使えるはずなのに、その日は現場から次の現場への移動に当てられ、実際休めたのは雨の日か、あるいは、幸運にも原料がなくて仕事ができない日だけでした。
決められた時間を超過して働いても、私たちが要求するまで、その労働時間は記録されず、また、契約である時給800円も支払われませんでした。私たちは会社に説明を求めると同時にベトナムの仲介業者に対処してくれるよう助けを求める手紙を書きましたが、現在まで明解な答は得られていません。
3. 用具(equipments=設備、装具、とも)や安全作業着は支給されましたが、要求を満たすものではなかったので、私たちは自分で調達しなくてはなりませんでした。私たちは凍てつく冬にも、日本のもっとも寒い地方(北海道)の屋外で作業をさせられ、安全に作業できるよう暖かな作業着を供給してほしいという私たちの要求は認められませんでした。会社は、私たちに自分で買うように、それが会社の規則だ、と言いました。しかしながら、その規則は現在まで配布されていません。
4. 私たちのパスポートは、2007年6月から2008年4月まで、会社から何の理由や説明もなく、法律に反して取り上げられたままでした。
5. ベトナム人労働者はまた、日本人の同僚から無礼な言葉を使用するなどして人非人であるかのような扱いを受けるなど、不公平な人種差別を受けています。
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