入管・労基署・ハローワーク・病院・警察
名古屋入管では新たな実習先を見つける期間として90日間の短期ビザを申請。事情はよく知っているので速やかに受理されました。会社は帰国に応じなかったらビザが切れるので警察に突き出すと言っていましたが、これでオーバーステイの不安がなくなり、みんなの顔が明るくなりました。
次に岐阜労基署へ。会社は不正裁定を受けたことを研修生には黙っています。「誓約書に違反したから帰国させるだけ」と言っています。誓約書は会社がもっていますので中身がわかりませんが、他社のものを見ると、一方的な内容で中には人権問題となるものが少なくありません。しかし、これにサインしなければ帰国させられるので研修生は全員サインしています。しかし、今回帰国とされた研修生のなかには友達をとめていないH君まで入っており、会社が不正を受けたための解雇に間違いありません。労基署には予告手当の支払いと離職票の発行を求めました。
その足でハローワークへ。ここでも「あそこは派遣会社だね」と事情を理解され、ただちに雇用保険給付の手続きを行ってもらいました。離職票はありませんが給与明細をもっていましたので、これでやってくれました。会社には離職票を出すよう指導してくれるそうです。
さらにH君が金属パイプで殴られた件で病院へ。発行してもらった診断書をもって各務原警察に行きました。何しろ4月のことですので、どこまでやれるかはわかりませんが、言葉が通じないし、保証金のこともありすぐに警察にこれなかった事情を了解してもらいました。傷害か暴行かどちらか、会社に調査に入ってもらうことは約束できました。
今朝の新聞には技能実習生の失踪・帰国が1万2千人もいると報道されていました。不正処分が増える中、T社のように帰国させてしまう会社は後をたちません。またH君のように暴行をうけ、逃げるしかない実習生も少なくありません。T社は氷山の一角であり、その点で泣き寝入りせず警察に申告したH君の勇気は大切です。
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