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国際労研の支部はない!?

社団法人国際労働運動研究協会(国際労研)について厚労省に確認したところ「国際労研に支部の届け出はない」ことがわかりました。でも国際労研のHPには全国に支部があると書いてあります。岐阜のテックワークグループHPには(社)国際労働運動研究協会 中日本統括支部と書いてありますし、テックワークの滝本会長も「私が中日本統括支部の支部長だ」と言っていました。愛知支部も豊橋にありました。

国際労研のH19年度事業報告をみると研修生約850人を受け入れていました。収入総額は7億円を超えています。研修生の管理費が12.5万円、実習生が5.5万円(一人・月額)ですから、こんなもんでしょう。ところが支出の内訳をみると役員報酬、給料などの人件費はいずれもゼロ円。7億円の事業をすべてボランティアか???

ところが支出費用のうち研修生管理費が約6.5億円。すべて外部委託です。つまり国際労研というのは自前では何もせず、テックワークのような派遣会社に支部の名義を貸して研修生派遣事業を行っていたのではないでしょうか。

「トヨタの足元で」に私が書いたのは、研修生の受け入れ機関を監督するところがないことと、実際に不正が相次いでいるのに紛争を解決する機関がないことです。今回、厚生労働省が直轄する公益法人でこのような不正が行われていたことが明らかになれば、本に書いたことの動かぬ証拠です。

どうする厚労省。明日の法務委員会が楽しみです。

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コメント

なぜマスコミはこの問題を取り上げないのでしょうか?

厚労省直轄公益法人が、支部開設を届け出ることもなく全国で違法な業務展開。そこいらの悪質組合の不正行為とはわけが違うと思うのですが・・・。

投稿: | 2008年11月13日 (木) 10時15分

厚労省の担当官も今知ってあわてているところです。ほとんど知られていません。
このブログを見ているメディア関係者は愛知の方が多いので、中央の政治部記者は気がついていないのだと思います。

投稿: 愛ローレン | 2008年11月13日 (木) 10時52分

国際労研の支部は現在、関東経営合理化協同組合や社団法人日本会等の名義を借りて活動しているようです。このブローカーたちが今でも研修生の営業をしています。新潟寺泊のレストラン経営者が支部長として活動しているとも聞きました。

投稿: | 2009年6月 2日 (火) 23時40分

情報ありがとうございます。
国際労研の事業報告書は最近のブログでも再掲しました。(団体の監督は・・・)
国際労研の海外研修生事業部(N氏が中心)がそのまま組合を変えた形ですね。

投稿: 愛ローレン | 2009年6月 2日 (火) 23時53分

CILA 残党情報 CILAx 関東経営合理化 ユニバーサル 日本会 東京建設 

首都圏物流やTKKとも関係がありました。N氏やM氏の人脈で。
首都圏の理事長とM氏の苗字が偶然同じですね。

投稿: | 2011年2月 4日 (金) 11時42分

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