« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »

2009年1月

愛知県弁護士会が意見書

外国人研修制度について1月22日、愛知県弁護士会(会長 入谷正章)が意見書を採択しました。

「外国人研修・技能実習制度の抜本的改正を求める意見書」では
国に対し、
① 研修生の実務研修に関し労働関係諸法の適用を受けると同様の保護を与える立法を行うこと、及び団体監理型研修制度を廃止することを含めた、制度の抜本的な見直しをなすこと
② 同制度が改正されるまでの当分の間は,外国人研修生・技能実習生の受入機関に対する指導、監督をより強化すること
 を求める。
と、厳しい内容となっています。全文「ikensyo-aiben7th.doc」をダウンロード 

今日まで開催された全労連評議員会では、全国で派遣切りなど雇用問題が大きな問題になっていますが、そのなかでも研修生問題がいくつも取り上げられました。熊本の裁判も証人尋問が進み、事実関係についてはかなりはっきりしてきました。

いま福島大学の坂本先生がベトナムに調査に行っています。2月には外国人研修生問題について全国の弁護士の集まりもあるそうです。

国際労研のような厚労省直轄の公益法人までもが不正をしており「受け入れ機関に対する指導、監督を強化する」ことが求められます。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

外国人研修生アンケート

昨年一年間の研修生からの相談60件と、夏から始めた個人アンケート(88名)の結果を発表しました。

国別 ベトナム56,中国4

県別 愛知37,岐阜13,三重3,その他7

相談内容 強制貯金17,パスポート取り上げ12,最賃不足28,研修中の土曜日不払い21

個人別アンケート(88名)

来日目的(複数回答) お金を稼ぐため69,技術を学ぶため37,日本語を学ぶため24,母国で仕事がなかった2,日本にきたかった2

困ったこと、問題(複数回答) 給料が安い54、家賃が高い39,残業代が安い38,仕事がきつい37,寮が狭い28、社長・会社が厳しい25、寮の規則が厳しい18、・・・

保証金(平均) 8,446US$ それ以外にかかった金1,844US$

帰国後払う金(39人)2,126US$

1年目の研修手当(平均)¥65,255

日本にきて良かったか 良かった41,悪かった14,NA33

| | コメント (0) | トラックバック (0)

国際労研に改善命令

 厚生労働省が12月25日に国際労研に対して舛添要一厚労相名で「改善命令」を出しました。昨日、仁比参院議員に説明があったそうで書類がFAXされてきました。厚労省による「検査実施報告」書も添付されていますが、法務省によ090116る処分は3件有り、「本来ならば厳重注意ですむような話」(国際労研、11/28朝日)ではありません。

改善命令「meirei081225.pdf」をダウンロード 

報道は朝日11/16夕

 さらに「改善命令書」では「3ヶ月に一度、受入先の企業に出向いて監査報告書をつくっている」と言っていることが記録もなく、明らかに虚偽の報告書もあるとされています。改善書をよむとおよそ公益法人としての体をなしていないことが指摘されています。

 また収入の100%を閉めている外国人研修生受入事業が停止されている以上、新たな財政を確立するなどの事業計画を1月26日までに提出するよう求めています。

 しかし「検査報告書」の内容はただ入管の処分内容を要約したに過ぎず、厚労省として主体的に調査した形跡は全く見あたりません。決算書をみると本部の人件費はゼロであり、その実態がなんなのかわかりません。また支部については所在地も把握されておらず、そこがどのような実態なのかつかんでいるのかどうかわかりません。どうしてこんなに弱腰なのか、何か臭いものを感じます。

 本日愛労連で記者レクを行いましたが、そのなかで命令からずいぶん日にちがたっていることや、厚労省HPなどで公開されていないことについて質問がされました。愛労連が国際労研に文書を送ったのが12月20日、会社が弁護士を立てたのが26日、研修生が帰国したのが1月9日。どうも片付いてから報告にきたのではと疑っています。

それにしても不正を見過ごしてきた厚労省の反省は全くありません。今年の法改正では受入機関に対する監督をどうするのかが問われています。厚労省直轄の法人が処分されたという事実を重く受け止め、再発を防げる改正をすることが求められています

| | コメント (0) | トラックバック (0)

せめて失業保険を

 M社もK社もコクヤンの研修生で5月までのビザがあります。この処分と両方とも自動車関係で、昨夏まであんなにあった残業がほとんどなくなっており、これ幸いに帰国させるのではないかと思います。

 本来であれば受入機関は新たな受け入れ先を見つける責任があります。また実習が7ヶ月すんでおり、失業保険90日を受け取ることができます。何にもナシで帰国させるのはあまりにかわいそうです。

会社には解雇予告手当の支給と新たな受け入れ先確保まで失業保険の給付を申請するよう求めました。仕事がなかなか見つからないのは事実ですが、それは日本人でも同じです。見つからないのは労働者の責任ではありません。同じ雇用保険に加入しているのですから、給付も同じです。

さらに今日は強制帰国が1件、フィリピンの研修生からの相談の予約が1件、あり日曜日にきます。さらに今日はTVの取材が2件。TVと雑誌と新聞の取材依頼が各1件ありました。

記者には事件だけでなく、このような問題が起こらないように、制度問題にまで踏み込んでもらいたいとお願いしています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日も〝暇〟なので

「明日暇ですか」と問われましたので、「休みの日は暇だよ」と今日もまた2件の相談がありました。

三重県の会社で両方とも自動車関係の下請会社でした。ほんとうに暇なのは会社の方で、昨夏前までは月60~100時間も残業させていたのに、今は残業どころか余っているので研修生を帰国させてしまうようです。

S社はGネットからの研修生で3人のうち2人を帰国させるようです。日本にきて1年7ヶ月ですので、まだ実習期間が1年以上あります。一応予告手当はだすようですが、有給休暇を一度も与えていません。

別のM社はコクヤンからの研修生で、「不正処分で帰国」と説明したようですが、ビザは5月までありました。それまではすぐに帰国させる必要はありません。ここも下請なのでトヨタの影響ではないかと思います。いきなりクビで予告手当も払わないと言っているようです。ここも元々Gネットからいれていた会社です。

そうこうしているうちに、Mと同じ組合のKの研修生から「クビになった。会社お金くれない」と電話がありました。

明日は早朝から刈谷駅で宣伝がありますので、その後で会うことにしました。連休どころか連出です。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

1日に3件の相談が終了

今日は1日中振り回されました。やっと夜10時前に「話し合いがまとまった」と連絡がありやれやれと帰宅しました。

朝9時前から中国人研修生からの電話。事務所につれていって、まず会社と受け入れ機関がどこにあるか調査。会社に電話したら「すべてJ機関に任せてある」というので、東京のJに電話。しかし「担当者がいないので午後になる」という返事。

しかたないので、さらに研修生のもってきた資料をみると研修生から会社への「請求書」というのがありました。話をきくとこれが残業代だという。さらに研修手当が振り込まれた通帳から毎月1万円が引かれていました。これだけでも十分おかしいのでJにFAXを送ったところ、直ちに担当が名古屋まで来ることに。

その間に「Jにまかせた」はずの社長が愛労連へ。話をきくと中国の契約書で週6日、残業は1年目400円、2年目500円となっており、1年目は毎月1万円をひいて中国に送ることになっているという。「そのとおりにやっていた」と正直にいうけど、それでは困ります。

結局Jの担当者や中国の担当も呼んで10時まで話し合いに。

この間に国際労研の和解交渉も並行して行われ、こちらはK先生の仲介で研修生の希望通りで解決。旗開きの最中に研修生のF君とC君からからお礼と「明日帰る」という電話がありました。

寮の退去費用で電話のあったIの研修生は部屋に穴を開けたりドアを壊したところがあるようで、組合の担当者も困っていました。現場を見てないし、詳しい請求内容もわからないので双方の言い分を聞くしかありませんでした。結局請求どおり払わされたようです。

その間に次の相談が入りました。「榑松さん、いつ暇ですか?」というので、また日曜日に会うことにしました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

寮の退去費用は

正月はハノイのビンや安城のK君などからアケオメ電話がありました。

さて年明けも研修生の相談が続きます。不正処分された会社で移動ができないため帰国するための条件交渉が増えています。そのなかで寮の退去費用に関するものが2件ありました。

一件は国際労研のもので和解案に「原状回復する」とありました。金額は書いてありません。以前物品処理費用として50万円を請求した組合がありましたので、会社の弁護士にきくと「きれいに掃除してくれればよい」「ドアをこわすなどものを壊したりしてなければ、金品の請求はない」という説明でしたので了解することにしました。

もう一件は一宮のI社です。アパートの退去費用としてひとり5万円から7万円を請求されたという電話がさきほど入りました。明日が期限です。この会社では一部屋に3人ほどいれて寮費は一人33000円でした。このあたりのアパート代からしておつりが来るはずです。

しかも会社の不正で途中退去するのに費用を請求するとは!

寮については規則を労基署に届けなければなりません。また寮費は「事理明白なもの」しか取ることができません。ただちに撤回するようFAXを送りました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »