労基署、ハローワークの労働者の学習会に
東海地方の労働基準監督官やハローワークで働く職員でつくる労働組合(全労働東海地協)から招かれて講演に行ってきました。「トヨタの足元で」の著者ということで外国人研修制度の現状やこの背景となるトヨタの「労働者も下請けも使い捨て」にするジャストインタイム・カンバン方式の問題点などを話してきました。
入管は1年前に「指針」の改訂を行いましたが、その内容はひとり一人の監督官にまでは伝わっていません。また、企業が不正処分をうけ失業保険の給付や求職の申請にいくことが増えていますが、ハローワークでは研修制度のことはあまりよく知られていないのが現状です。労基署のみなさんから学習に招かれたことはとてもよい機会でした。
さて、1月の相談件数はついに10件となりました。昨年1年間で60件ですから倍のペースになっています。昨年3月の閣議決定で「母国語による相談受付を土日、夜間に行う」ことをH20年度中におこなうことになっています。これまでJITCOが少し始めましたが、その電話番号がほとんど研修生・実習生に伝わっていません。受け入れ機関に義務づけられていないので、不正をおこすような機関は教えるはずがありません。
労基法の基礎知識や相談窓口を研修生全員につたえるように制度で義務つけることが必要です。不正が起きてから取り締まるやり方では切りがありません。
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コメント
VietNamで研修生に日本語を教えています。現在こちらもかなり影響があり、23人クラスで日本語を勉強したクラス(この時点でみんな会社あり)で実際に日本へ行けるのは2人・・・・。日本の企業からのキャンセルが続出です。以前から派遣機関:学校にも疑問をもっている私は帰国を決意しました。
投稿: VIETNAM | 2009年2月 3日 (火) 09時24分