まじめにやっている会社
先日の中日新聞記事に対して管理費や住居、旅費負担など「人材育成のために企業が費やす労力が膨大な事は、テレビ・新聞では拝見できない」と声が寄せられたそうです。またこのブログにも「まじめにやっている企業もある」とのコメントもいただいています。
人手不足で、高額な管理費を払ってでも研修生を使わざるを得なかった中小零細企業のなかでも、きちんとやってくださる社長さんもいます。
今朝電話いただいたM社は送り出し機関から「40時間以上の残業代は600円で良いと言われていた」という不足分だけでなく、1年目の土曜日についても精算してくれました。ここでは1年目の管理費を65000円も払っていたそうです。
社長は「途中で帰国させることになり、研修生にはたいへん迷惑をかけた。」と、家族でディズニーランドなど連れていってくれ、帰国してからも研修生達との親交を続けるそうです。こちらの方が恐縮しました。
まじめにやっている会社の皆さんが、不正をおかす受入機関や送り出し機関に怒るのは当然だと思います。ぜひ不正をなくすよう業界団体などに働きかけてほしいと思います。
| 固定リンク
「外国人研修生」カテゴリの記事
- トヨタ自動車座席シートの伊東産業で(2023.06.08)
- 出版報告会のお知らせ(2022.12.20)
- 責任ある外国人労働者受入れプラットフォーム(JP-MIRAI)で優秀賞(2022.12.11)
- 実習生による申告が「不正行為を是正」(2022.06.16)
- 意見書をだしましょう(2022.06.05)
コメント
はじめてコメントさせて頂きます。
最近ちょくちょく見にきてますぅ。
あっ!
私は組合で仕事をしている者です。
実際、この制度に携わってきて様々な
矛盾、疑問を感じながら日々過ごして
います。
しかしながら、研修生と真剣に付き合い
大事になさっている社長さんも多数おら
れる事は事実です。
確かに、酷い事例が嫌と言うほど目にする
機会が増えてきました。
それは、それできちんと対処すべきだと思って
います。
正確な情報が今ある意味研修生達にも行き渡り
つつあるのが現状ではないでしょうか?
そして、問題が一斉に出てきている。
私はそう思っています。
この「制度」の事を研修生達にきちんと伝える。
そうでないと「送り出し機関」「組合」「企業」
のやりたい放題だったという事が問題だと
思います。
研修生の国でこの「制度」の事をどう伝えて
いくのかが大事だと思っています。
投稿: | 2009年2月12日 (木) 20時06分
コメントありがとうございます。
「この「制度」の事を研修生達にきちんと伝える」
私も同感です。
最低賃金のこと、残業割り増し、有給休暇のことなど研修生に母国語で書いたものを渡すだけでもかなりの予防効果があります。JITCOの手帳にはかなり詳しく書いてあります。
しかし、これは受け入れ機関の義務になっていないので、ほとんどの研修生が受け取っていません。
これまで80件をこす相談のうち持っていたのは1件だけです。
JITCOが相談時間を7時まで延長しましたが、これも研修生に周知する義務がなく受け入れ機関の自主性に任されています。不正をする機関がわざわざ相談窓口を知らせるとは思えません。
徳島では労働局がつくったリーフをJITCOの試験時に配布しているそうです。やればできると思います。
投稿: 愛ローレン | 2009年2月12日 (木) 23時43分