社長が怒って
今日、帰国日のS化学のZから朝、泣きそうな声で電話。「社長が空港に連れて行かない」「自分でいけって」
彼女は1週間前に相談行きました。S化学は入管の不正処分を受けており、期間満了より早めの帰国でした。
彼女の要求は1年目の土曜日が不払いだったことと、次に妹をこさせるため社長渡した金を返してもらうこと。2年目を終えた時に強制貯金を返してもらう際に18万円を妹のための費用として差し引かれました。社長からは領収書はもらっていません。
要求して二日前に1000$を返してもらいました。しかしあと8万はベトナムのほうに渡したというだけで領収書も、ベトナムの送り出し機関への送金書類も出しません
S化学はもともとコクヤンがブローカーGを使って直接営業していたところ。Gから「ベトナム人は600円でいい」と言われて使っていたところを不正処分。最賃を払い、しかもタダでいいと言われていた土曜日分まで払えと要求されて社長は怒り心頭。
一方Gは金をとっていたにも関わらず正規の機関ではないのでおとがめ無し。
結局A組合に連絡。Zは今日、帰国しました。
| 固定リンク
「外国人研修生」カテゴリの記事
- トヨタ自動車座席シートの伊東産業で(2023.06.08)
- 出版報告会のお知らせ(2022.12.20)
- 責任ある外国人労働者受入れプラットフォーム(JP-MIRAI)で優秀賞(2022.12.11)
- 実習生による申告が「不正行為を是正」(2022.06.16)
- 意見書をだしましょう(2022.06.05)
コメント
外国人研修制度って何なのでしょう
縁あって二十数人のベトナム人研修・実習生と交流していますが「ボーナスと有休もらった」という一人以外はジャパユキさん状態
送り出し機関も受け入れ機関も体裁は立派でも中身は時代劇に出てくる「人足貸し」を連想させます
日本に来ると雇い主の「従順なアジア人を日本人が嫌う職場で働かす」という理念の下で働かされています。
なぜ従順かというと来日時に膨大な借金を人質に取られているからです
おまけに相場より高いアパート代やどんぶり勘定で徴収される光熱費など「経済格差というナタ」で差別や迫害を受けています。弱い者いじめですね
財団法人国際研修協力機構のHPにある制度の趣旨に遠く離れている悲しい現実
「飲酒運転します」という人間に免許証を交付してはいけません
彼らの駆け込み寺である愛労連を応援します
投稿: S | 2009年2月 7日 (土) 10時26分
概して製造業の社長というのは昔かたぎで、筋の通らないことが大嫌いです。
最初から受け入れ機関の言う事をまじめに聞いてやってきたのに今更駄目でした、間違いでした、挙句に可愛がってきた研修生に愛労連に訴えられて社長が犯罪者呼ばわれされるでは誰だって怒ります。
事情はわかりませんが、18万円は妹のベトナム送出し機関の手数料を社長が預かっただけなのではないでしょうか?
いつもこのブログは読者に色眼鏡をかけさせるように感じられます。
今ではすっかり部外者となりましたが、少しでも読者に勘違いをさせないような書き方を愛労連に希望いたします。
投稿: asdf | 2009年2月 8日 (日) 01時17分
どうなんでしょうね。
いくら昔気質の社長さんでも、これまで人を雇ってきたわけでしょ。
送出し機関や組合の話を聞いたとき、労働法規を詳しく知らなくても直感的に「これはおかしい・・??」と思わなかったのでしょうか?
たぶん「これはおいしい・・!!」と思ってしまったんでしょうね。
今、不正行為で摘発される企業は、他人の言うことを鵜呑みにして、その適法性について全く検証しなかったところばかりです。
つまり「アホ」なんです。
少なくとも、制度や関係法令について自ら勉強した企業や組合では、大きなトラブルは発生していないように思います。
>いつもこのブログは読者に色眼鏡をかけさせるように感じられます。
この部分は同意します。
世論誘導の意図がミエミエです。
投稿: | 2009年2月 8日 (日) 12時18分
No3です。
先のコメントは少し言葉が足らなかったように思いましたので補足します。
立場上、偏った情報発信であることは仕方ないかもわかりませんね。
しかし、私はこのブログを、ある意味評価しています。
それは、何故か?
コメント欄があるからです。
研修制度容認派にも意見を述べる機会を与えているからです。
某弁護士のブログや支援団体のブログにはそんな機能ありません。
制度批判を繰り返し、一方的に書き込み発信するだけ。
反対意見は聞く気もないようです。
彼らよりは、遥かに愛ローレンさんの方がバランス感覚を持ち合わせているように思います。
投稿: | 2009年2月 8日 (日) 13時05分
たくさんのコメントありがとうございます。
愛労連は労働組合ですから、このブログは研修生を支援する立場をはっきりさせています。
その上で賛成意見も反対意見も聞かせていただいていますので、遠慮無くコメントください。
研修制度について、もっと突っ込んだ見解は「トヨタの足元で」の方に書いてありますので、関心のある方はご覧ください。(宣伝です)
投稿: 愛ローレン | 2009年2月 9日 (月) 11時51分