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会社は都合のよいことだけ

今日もホーチミンのBから「Qが保証金を返さない」と電話がありました。

知り合いから直接Qに電話してもらいましたが「愛労連は悪い組織とは言っていない。日本で他の会社の寮にいったことなどで会社からの報告書にサインするよういっただけ」ということです。Qは「サインすれば保証金を返す」と言っているのに、Bが拒否しているところをみると何か問題があるのかと思います。

Bは派遣会社Kに2年いましたが、他の会社に行ったり、寮に残されていた自転車に乗っていたところを警察につかまったさいに防犯登録がとれていたことなどで「違反」とされ帰国させられました。しかし実際のところはトヨタショックで仕事が減っているところ、返す口実ができました。Bが不正の資料を愛労連に持ち込んだため、Kは「悪い組織」と言っているのだと思います。

Kは都合の悪い不正のことは言わずにBの違反だけを書いて送ったため、Bはサインを拒否しているのではないかと思います。

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外国人研修生」カテゴリの記事

コメント

愛ローレンさん
「トヨタショックで仕事が減っているところ、返す口実ができました。」という判断は何なんですか?警察につかまったことなどがあり、返すべきではないでしょうか?確かに、日本の受入れ機関にも派遣機関にも問題があると思いますが研修生しか聞かずに、勝手に想像し、判断するのはやめた方がいいと思いますよ。
研修生を守るのは正義のことですが、悪いことをした研修生に信じて、勝手な発言は間違いではないでしょうか?

投稿: zen | 2009年4月15日 (水) 16時03分

ZENさん
コメントありがとうございます。
研修生の話だけで勝手に想像するようなことはしておりません。
確かに会社が「口実」にしている訳ではないかもしれません。しかし確かな不正の証拠をもっております。
Kでは会社との交渉の録音もあります。
契約書にある、罰則だけで帰国させるのは問題があります。研修生がした「悪いこと」も内容を判断したうえで、日本の労働法規で解雇にあたるか判断しています。
会社・組合と話しあって整理解雇にしてるのは、不正処分に持ち込んでも、新たな受入先確保が困難になっているからです。トヨタショック以後、不正企業から移籍ができたのは3件だけです。
口実というのは不正を告発しない私の「口実」かもしれませんね。

投稿: 愛ローレン | 2009年4月15日 (水) 17時01分

愛ローレンさん
とりあげたK会社は確かに問題がありますね。
しかし、まじめにやっていきたい受け入れ企業としてはどんな対応すればいいでしょうか?
たとえば、「契約書にある、罰則だけで帰国させるのは問題があります」との批判ですが、具体的に何の問題がある、もしくは解決すべきことなどを教えて頂けないでしょうか。
実習生とはいえ、労働者の立場であり、日本人の労働者と同じ権利があるとともに義務もあります。無断欠勤、無断外泊、会社の指示に従わないなどの行為をしても会社として罰することはできないでしょうか?
会社の従業員(日本人も実習生も)は会社のルールに従わなければならないです。ルールを守らない場合罰することができると思います。違反の頻度が高くなると帰国させるしかないですね(会社の労働者として雇えなくなるから)

投稿: zen | 2009年4月15日 (水) 21時08分

しっかし、ベトナムの送り出し機関はまともなのがいませんね・・・

投稿: | 2009年4月15日 (水) 21時42分

zenさん

差し出がましいかもしれませんが、無断欠勤、無断外泊などは会社の就業規則で罰則規定に該当するとは思いますが、それだけでいきなり解雇は出来ないと思います。

愛ローレンさんの言う「罰則だけで帰国は…」というのはそういう意味ではないでしょうか。

万引きの罰が死刑で無いのと同じように。

投稿: shocker | 2009年4月15日 (水) 22時33分

zenさん
「実習生とはいえ、労働者の立場であり、日本人の労働者と同じ権利があるとともに義務もあります。」
この基準でよいと思います。
「無断欠勤、無断外泊、会社の指示に従わないなどの行為」についても日本人と同じで良いと思います。
そのためには就業規則、懲戒規定、懲戒手続きの定めの労基署届け出と労働者への周知が必要です。
外国人についても同じものが適用されなければなりません。
万引きなど刑事犯は程度や反省度合いで処分の幅があると思います。新聞にでるものでも必ずしも懲戒解雇になっていませんね。これも外国人だけ厳しくすることはできないと思います。
組織的な密売組織とかは程度を越えていると思います。

投稿: 愛ローレン | 2009年4月15日 (水) 23時05分

・日本は外国人単純労働者の受け入れはしないのではなく、十分に検討していく過程にあるというのが事実的解釈。
・研修生は労働者ではありません。
・実習生も労働者という断定はできず、労働法規を適用した技術を実践で試すための特別ビザでの立場。解雇以外に実習中止、打ち切りの概念は存在し、解雇とは違う。
・保証金に禁止という条文はない。
・単純労働は繰り返し反復作業で修得できるものという規定だけでそれ以外の明確な定義はない。勝手に単純労働を解釈すると危険。・この制度の活用の背景に国の産業における人材補填は否めない。・この制度は日本以外の韓国、台湾、マレーシアにもある。韓国においては過去に日本と同様の問題を抱えていた事実がある。
・研修生本人も出稼ぎの考えで来日を希望している人がいることも事実。
・マスコミもたまに研修生を留学制度と呼んだり、平気で日本を支える貴重な労働者と評価したり、時給300円と日本人のサービス残業が毎日の新聞に出ない中一気にまくし立てる、かなりぶれた対応があり、無知なのか意図的なのか国民を愚弄している感じがある。

ここで取り上げられている問題の具体例は絶対に許されないが、制度全てを否定する考えには賛成できない

投稿: 愛国連 | 2009年4月16日 (木) 01時12分

2007年確か研修生の来日は10万人弱であった。年にもよるが、最近の研修生と実習生の在留を合計すると15万人~20万人くらいであろう。研修生・実習生制度の背景には不法就労の根絶という考えもあり、ここ5年間での削減にはかなりの成果が上がっている。
団体監理型では約1900の団体があり、研修生受け入れ企業は4万社にもなる。
本年不正行為認定が480件近くと過去最多だが背景には法改正前に2年前よりJITCOが問題発覚に関して排除体制に専念したこともあると考える。

私は上記数値的な見地から制度全体を否定する考えはあまりにも無理がないかと考える。
私の個人的な考えは、日本人だろうが、外国人だろうが、根本は我が国の労働者はまだまだ保護されない、企業主導型の考えが根強く、その体質を社会問題としてしっかり議論、規制することに本制度問題の解決があるのではないだろうか。

投稿: 愛国連 | 2009年4月16日 (木) 01時36分

愛国連さん、コメントありがとうございます。
愛労連には毎日10件近くの相談が入ってきます。日本人です!4年前の4倍ですが、ほとんどが法律違反です。
日本は世界的には特殊な「企業別労働組合」で、労使協定が企業内にしか効力が及びません。しかも大企業では労使協調が多いため、それも低い水準です。
産業別・地域別ユニオンをひろげて、どの企業でもルールが守られていくようにしなければならないと思います。

投稿: 愛ローレン | 2009年4月18日 (土) 10時24分

愛ローレン様

企業別の組合という特殊な形態は日本だけと言うのは悪いことばかりではないでしょう。何も世界がそうだからと行って日本が右へ習えをする必要はないと思います。


企業別の組合において労使関係が協力的に機能するのは良いことではないでしょうか。


社外労組が悪いとは思いませんが、愛社精神と労働権のバランスが崩れているような、どうしようもない労働者まで自己批判もさせずに無条件に守るような姿勢はいかがなものかと思います。


日本を世界第二位の経済大国にまで押し上げて来た経済界に君臨するTOPや社内労組はバカではありませんから、やる気があって仕事が出来る人の権利を全く無視したりしないでしょう。


愛ローレン様などに救済を求めたケースが全てそうとは言えませんが中にはどうしようもない人がいるのではないでしょうか。


労働法とか言う前に「働かざるもの食うべからず」という日本の精神を忘れている人がいたとしたら、本来法に救われるべき人々にとって決して喜べる状況ではないのではないかと思います。


欧米等を参考にするのは良いとしても日本独自の考え方で社会を作り上げるのも大切なのではないでしょうか。いろいろと問題はあっても、現在日本の技術はそのような社会で培われて世界にその名を響かせているとも考えられます。


投稿: shokcer | 2009年4月18日 (土) 21時54分

shokcerさんへ
どうも労働法に関しての見解が違うようですが・・
労働法規は「愛社精神」に関係なく「無条件に守る」必要があります。法律ですから。
「企業内組合」とりわけ大企業労組が正社員を中心とした労働組合員の利益だけを守っていることが、労働組合への社会的な批判にさらされていると思います。
企業別組合にも良いところがありますが、労使協調で、どうしようもない大企業労組が少なくありません。

投稿: 愛ローレン | 2009年4月19日 (日) 21時31分

外国人労働者や研修生を議論することは大事ですが、日本全体の法人における労働法規がどのようにしたら遵守されるかも合わせて議論しないといけないでしょう。
外国人の方はよく言われます。
日本はどうして法治国家でありながら、海外のように労使間でしっかり条件を守らないのか?と。
研修生制度における問題は得てして日本人の労働者に発生している問題とも言えるのではないでしょうか。

法人数が全体で300万社あり、その内の中小企業が90%を占め、労働者人口が5500万人、平成19年の労働争議が60万件、これだけ見ても闇に葬られている不正案件はかなりあることでしょう。
企業内労働組合はある程度の大企業に存在しており、地域労働組合は自発的な加入で成り立っており、両者が日本人、ましては外国人の労働問題を解決する存在とは私個人は考えられません。
労働法規に対しての不正行為に対して思いきった罰則が必要です。

投稿: 愛国連 | 2009年4月20日 (月) 19時40分

愛国連さん
ご指摘のとおり、労働法が守られていません。研修生以外にも2月には240件の労働相談がありました。日系ブラジル人の相談はJMIU愛知地本が一手に引き受けていますが、10月からだけで450人の相談をうけています。左側の労働相談110とブログ愛労連もご覧ください。

投稿: 愛ローレン | 2009年4月20日 (月) 21時44分

おい。愛労連。
外国人研修生の問題だけでこのブログをやってきたのか。
研修生制度だけでも言いいことがわかる。日本人労働者に対しても言いたいことがわかる。あなたはどうしたい?労働法規が守られる世界を作り出したいのか?弱い人間が生き残っていく北朝鮮みたいな世界が作り出したいのか。
労働組合という世界にゆだるのは簡単だよ。
現実はしっかりした労働に対しての対価をもらえて、労働者としての権利を遂行できる世の中にするのが外国人研修生や研修生のためではないでしょうか?
外国人に対して愛を持てるなら、日本人に対しても愛をください。

henさんあなたが迷える子羊ですよ。

投稿: 愛国連 | 2009年4月21日 (火) 03時23分

愛労連さんへ
いつも自分の主張に対しての返答にあなたたちの労働者からの主張に対する意見の無さや、大儀の無さに、いつも感心しています。

地域労働組合は、本当に力を発揮したいなら、早く日本人材を助けましょう。

労働法規が社会保険だよ。

投稿: | 2009年4月21日 (火) 03時45分

愛国心さん、名無しさん、コメントされるみなさんへ

愛国心さんが指摘するとおりこのブログは「外国人研修生を支援する」ためのブログです。

その他の労働相談、愛労連の取り組みについては別のブログと公式HPがあります。ご了解ください。

投稿: 愛ローレン | 2009年4月21日 (火) 09時19分

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