« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »

2009年6月

東栄衣料は不払い残業代払え

Dsc08992_new 福島県の県南繊維協同組合とその理事長企業である東栄衣料に対し、福島県労連が団体交渉を申し入れています。すでに入管と労基署が調査に入っています。

会社は当初「積立金も、最賃との差額も払わない」と言っていましたが、「積立金は返すが差額は払わない」→「差額は帰国後に送金する」と変わりました。しかし以前のファッション緑の事件では結局払いませんでした。

県労連は昨日会社前でミニ集会を開催し実習生も全員参加しました。集会後公民館で応援の会を開催し、弁護士、行政書士なども含め30名が参加しました。地元マスコミが取材にきています。「三年間頑張ったのにと涙ながらに訴える彼女らの言葉に胸がつまりました」(S)。会社は団体交渉も拒否していましたが、労基署が調査に入った後、明日(30日)に行うことになりました。

ベトナムではいま海外出稼ぎ労働者の多くが解雇され帰国していますが、帰国しても仕事が見つかりません。ベトナム農業・農村開発政策・戦略研究所の調査では、海外出稼ぎ労働者の17.2%が契約途中で農村に戻っているといいます。借金を抱えて戻ってくるケースもあり深刻な影を落としています。(しんぶん赤旗6/29「世界経済危機)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

衆院付帯決議の実行を

入管法改正案の衆院採決の際の付帯決議全文が衆院HPからとれました。

http://www.shugiin.go.jp/itdb_rchome.nsf/html/rchome/Futai/houmu27B9E8E6E1CCD5C4492575DA00186D4F.htm

外国人研修生に関する部分は以下のとおりです。

八 外国人研修生・技能実習生の受入れについては、本法律案が提出された趣旨にかんがみ、専ら低賃金労働力としての活用が横行することや、外国人研修生・技能実習生が劣悪な居住環境・就労環境に置かれることのないよう、入国管理官署、労働基準監督機関等の連携の下、人的体制を充実・強化し、法令違反、不正行為等について厳格な取締りを行うこと。

九 外国の送出し機関が外国人研修生・技能実習生から徴収する保証金等については、外国人研修生・技能実習生を不当に拘束する面があることにかんがみ、その徴収を行う外国の送出し機関からの外国人研修生・技能実習生の受入れを認めないことを含め、必要な措置を講ずること。

十 本法による外国人研修・技能実習制度の見直しに係る措置は、外国人研修生・技能実習生の保護の強化等のために早急に対処すべき事項についての必要な措置にとどまるものであることにかんがみ、同制度の在り方の抜本的な見直しについて、できるだけ速やかに結論を得るよう、外国人研修生・技能実習生の保護、我が国の産業構造等の観点から、総合的な検討を行うこと。

保証金については厳しいことが書いてあります。人的体制の充実・取り締まり強化はすぐに実施してほしいものです。国際労研や福島の事件のように組合の不正について断固たる対応ができるよう参院での審議に期待します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

福島県南繊維(協)に処分

先日アップした福島の事件が報道されました。

http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20090620ddlk07040188000c.html

ベトナム人技能実習生:給与を不正に天引きか 仙台入管が業者調査 /福島

 中島村の縫製加工業「東栄衣料」(本宮裕社長)と浅川町の関連会社「東栄浅川縫製」(本宮誠社長)が、ベトナム人技能実習生9人のパスポートを取り上げ、給与を不正に天引きしていた疑いがあるとして、仙台入国管理局が法務省令に基づいて調査していることが19日分かった。

 同局によると、12日の立ち入り調査で、研修生がパスポートを持っていないことが判明。会社側は「預かっていた」と説明したという。同局は、天引きも含めた事実関係を確認したうえで、両社と受け入れを仲介した「県南繊維協同組合」に、外国人研修生・実習生の受け入れを禁止する行政処分を出す方針。【関雄輔】(毎日6月20日 地方版)

福島の労働組合が団交を申し入れましたが、会社からの返事はありません。会社は研修生に「積立は返すが、最低賃金との差額は返さない」と言っているようです。

この組合は昨年も国会で取り上げられた組合で、受入会社が貯金を使い込んでしまい返しませんでした。今度は組合の理事長がやっている会社です。

すでに入管が労働基準監督署に通報しています。労基署の出足が鈍い様です。きっちりやって欲しいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

入管法・付帯決議

今日はとんでもない1日でした。

受入企業の不正処分で移動先企業が見つからないというベトナム人のメール。JITCOと入管に連絡。すぐに組合から事情説明。

研修期間中にブローカーから毎月5000円の管理費を取られていた研修生からは○ネットの担当者から「領収書がないからダメ」と言われた。

フィリピン人の通訳が派遣会社から解雇されて賃金の未払い。これは申告書をつくってすぐに監督署へ。

夕方には地区労が「中国人研修生の組合と団交をやるので会議室を貸して欲しい」

Nyukanhohutai__1_2 昼には衆院で裁決された入管法改正案の付帯決議が送られてきました。(右をクリック)

外国人研修制度に関わっては「同制度の在り方の抜本的な見直しについて、できるだけ速やかに結論を得るよう、外国人研修生・技能実習生の保護、我が国の産業構造Nyukanhohutai__2 等の観点から、総合的な検討を行うこと」とされました。

ますます、このブログでの討論が重要になってきますね。ぜひよろしくお願いします。

※コメントされる方にお願い。名前(ハンドル可)と、どのような立場からの意見かを書いてくださいね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

入管法改正案衆院通過

入管法改正案が、19日の衆院本法務委員会で一部修正後、自民、公明、民主3党などの賛成多数で可決された。7月上旬にも成立する見込み(朝日6/19)です。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090620k0000m010135000c.html

「修正では、約43万人いる在日韓国・朝鮮人などの特別永住者に新たな身分証明書として交付する「特別永住者証明書」の常時携帯義務と罰則規定が削除」されました。

また、問題となっていた不法滞在者についての取扱では「最低限の行政サービスは引き続き受けられるよう検討することを付則に盛り込んだ」

外国人研修生問題での不十分さは、特に修正はない模様。5月の法務委員会以後、約一ヵ月間自公民3党で水面下の協議が行われ、経過はマスコミにも一切報道されませんでした。それが突然出てきて、2時間足らずの審議で採決。「国民はどこで声をあげればよいのだろう」という指摘もあります。

参院での審議にむけてこのブログからも声を届けたいと思います。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

まだ、こんな事件が

このブログは「研修生支援」が目的ですが、いろんな立場のみなさんからコメントをいただいています。ストップしている衆院法務委員会の審議より活発で、リアルなご意見が多いと思います。ありがとうございます。

しかし、今度は福島県からこんな相談が入りました。入管も動いているようですが、居直っているようです。このような悪質な受入機関をどう排除するかが急務ではないでしょうか。

1. 法律上、強制貯金が禁止されたのに、3年間ずっと毎月2万円を貯金されます。しかも、預金通帳などなにもありません。過去には3年間終わったら貯金を返すと約束しましたが返さなかったこともありました(他社の研修生の件)。毎月彼女たちに明細票を見せてからすぐその場で燃やしてしまいます。

2. 実習1年目残業代1時間400円、実習2年目残業代500円をつけます。これは最低賃金と合いますか。

3. 会社は実習生に厚生年金、保険を加入してくれません。

4. 3年間働かせて休み一日も与えないのに、休日出勤の手当てを加算していません。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

各県からも相談が

先々の強制帰国事件は沼津の実習生でしたが、今週は各県からの相談が続きました。

奈労連(奈良県)からは「まだ途中の実習生をベトナムにある企業に移籍させるので帰国」という相談。中身も問題なのですが、「その説明に大阪の派遣会社がくる」というのです。実習生は強制帰国を心配していました。

岐阜県の大垣の方からも電話が入り、また福島でも現在進行形の事件の報告が入っています。

さて、入管法改正についての審議ですが衆院のHPに5月8日の参考人質疑と12日の審議の議事録が公開されています。研修生問題では全統一の鳥居書記長が参考人として出席しています。労働法の適用については否定的な質疑はないようです。http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kaigiroku.htm

一方で,在留カードと住基ネットの一体的な運営については日弁連をはじめ各団体からもプライバシーの問題やオーバーステイの場合の対応などについて人権が保護されるのか疑問の声が上がっています。

日本では、オーバーステイそのものが「重大な犯罪」扱いされています。諸外国ではオーバーステイは問題にはなりますが、それ以上に犯罪を犯さなければ重大な犯罪にはなっていません。このあたりを検討しないと、単純労働力の受入だけを広げることはできないと思います。

| | コメント (9) | トラックバック (0)

ブローカーの管理費?

Misuzu_2 先週末にきたフィリピン人研修生です。1年目の研修中に組合でも企業でもないブローカーDの寮に入っていました。その時にWという人がきて毎月5000円を要求されました。研修生からお金をとってはいけませんね。

2年目にはMという会社に移り、寮もブローカーSにかわりました。ここではTが来て家賃以外に7875円を要求されました。←図をクリック)今年3月からはMの寮に入りましたが、まだ7875円だけ取りにきます。

ブローカーのことは組合の担当者も知っているようです。さっそく組合に是正をお願いしました。

午後からきたベトナム人は岐阜県の子達です。有給休暇と寮費の計算がわからない(二つ書いてある)ということでした。それ以外には研修中の土曜出勤や残業・休日割り増しのことなどを聞かれました。給与明細などをチェックし、間違いがないことを説明してあげました。

昨日、組合から「社長が有休が取得できなかった分は補償すると言っている。家賃は減額したので二重に書いてある」という電話があり、本人達も電話で「わかりました。ありがとう」と言っていました。私からは研修生に「いい会社だと社長に言っておいて」と伝えました。

PS。厚労省が補正予算で「企業等倒産等により帰国費用の支払いを受けられない外国人研修生・技能実習生について、帰国費用の立て替え払いを実施」することになりました。(資料「経済危機対策に盛り込まれた主な雇用対策について」から)>組合関係のみなさん。活用をお願いします。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

鎌田さんの本で

Photo 鎌田慧さんが「いま、逆攻のとき 使い捨て社会を越える」という本を出版されました。(大月書店、160p、1500円+税)

この本のなかの「3.最底辺の労働の実態」として「研修生の実情」を紹介しています。鎌田さんとは昨年、一緒に小牧市の研修生の寮にゆき、話を聞いたことがあります。この時の愛知での取材が入っています。

この時の研修生は、雇用保険を受けながら新たな受け入れ先を探しましたが、最終的には期間を満了出来ずに帰国しました。送り出し機関との交渉で、帰国後払うことになっている金を半額にすることができたことが、わずかですが幸いでした。

先週きた研修生の話では、このうち二人はいまオーストラリアに働きにいっているそうです。日本では単純労働の受入はまだ議論に乗っていませんが、世界的には「移動の自由」はかなり一般的になっています。

入管法が改正されても、実習生には企業を移動する自由はありません。これが実質的に実習生の労働者としての権利を制限することのないように具体的な保障が必要です。

| | コメント (12) | トラックバック (1)

今日はフィリピンとベトナム

今日は昼から名古屋北法律事務所の主催で入管法改正についての学習会がありました。弁護士や外国人支援のボランティア団体、留学生などが参加しました。改正案には外国人研修生制度の問題とあわせて「在留カード」の新設があります。ここでは外国人のプライバシに関わる問題まで住基ネットと連動して、すべて入管に一括管理されることへの批判がされました。

さて、先週からまた慌ただしくなってきました。パスポートの件は解決。強制帰国については入管が調査。今日は午前中にフィリピン人。ここには組合と企業の間に派遣会社が入って管理費が取られていました。夕方からはベトナム人が3人。寮費に不明な点がありました。有給休暇については会社の方で対応してくれそうです。

たまたま空いた土曜の時間によく入ってくるものです。今日で通算99件目となりました。100件目はいつになるでしょうか!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

強制帰国4

今日、A組合の理事長さんと専務がわざわざ東京からお見えになりました。

このタイトルにもある「強制帰国ではなく、本人も十分同意しての帰国である」という説明でした。本人の就労態度が悪いことや、本国の送り出し機関と言い争いがあったこと、ほかにもお金の扱いについて不明なことがあったことなどを言われました。これについては、具体的なことを知りませんし、話だけで具体的なものは何も示されませんので組合の話を聞くしかありませんでした。

入国時の借金については全て精算し、母国での保証金は全額返すよう話をつけてあるということでした。同席された非常勤の理事長さんは「事情はあれ、すぐに帰国させたことはタイミング的にはうまくなかった」とおっしゃっていました。

話の中でわかったことは、①当日帰国の話をして、その日のうちに荷物をまとめ成田まで車で連れて行き帰国させたこと。②空港で彼がさけび警察を呼んだこと。(警察に事情を説明したところ、帰国するよう諭されたそうです)③通関はクルー用の通路を使い、それには空港のアテンダント二人を使ったので、入管の面談もそこで行ったはずといいます。④携帯電話は解約せずに帰国した。アテンダントを使ったことについては、これまでにも空港で失踪したことがあり、騒ぎにならないようにしたとのことでした。

彼は会社での説明時、移動時、出発ロビーなど何度も電話で「帰国したくない」と言っていました。通関で担当官に「帰国したくないと言うように」なんども伝えておきましたが、彼は「出国審査で入管には会ってない」といいます。組合は通関の手前でアテンダントに引き渡したので、入管のチェックは受けたはずだといいます。となると、問題は入管にあるということです。また「アテンダント」というのは何でしょう??

経過はともあれ、このままでは残った研修生達の不安が募るばかりです。いったん帰った研修生の再入国はできません。また先に検定試験が通らず帰国になった研修生からは「保証金を返してもらえない」という電話も入っています。組合はこの不安を解消することも含めて円満な解決に努力することを約束して帰りました。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »