まだ、こんな事件が
このブログは「研修生支援」が目的ですが、いろんな立場のみなさんからコメントをいただいています。ストップしている衆院法務委員会の審議より活発で、リアルなご意見が多いと思います。ありがとうございます。
しかし、今度は福島県からこんな相談が入りました。入管も動いているようですが、居直っているようです。このような悪質な受入機関をどう排除するかが急務ではないでしょうか。
1. 法律上、強制貯金が禁止されたのに、3年間ずっと毎月2万円を貯金されます。しかも、預金通帳などなにもありません。過去には3年間終わったら貯金を返すと約束しましたが返さなかったこともありました(他社の研修生の件)。毎月彼女たちに明細票を見せてからすぐその場で燃やしてしまいます。
2. 実習1年目残業代1時間400円、実習2年目残業代500円をつけます。これは最低賃金と合いますか。
3. 会社は実習生に厚生年金、保険を加入してくれません。
4. 3年間働かせて休み一日も与えないのに、休日出勤の手当てを加算していません。
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コメント
>悪質な受入機関をどう排除するか
実際問題として、悪質な団体管理型一次受入機関
(組合)を完全に潰してしまうということは難しい
のではないでしょうかね。
これまで入管調査が入った組合は多数知っていま
すが、潰れた組合は皆無です。
組合等を司る関係諸機関にその力がないのか、理
由は定かではありませんが、どうも及び腰になる傾
向があるようです。
(ただ風評により、業務自体は縮小を余儀なくされ
はしますが)
二次受入機関である企業においては、入管調査、
一定期間の受入停止処分だけで、結構致命傷に至る
ケースはあるようです。
そもそも不正を行う企業とは、多数が零細企業な
のであって、「研修生制度」への依存度が高いとこ
ろが殆どです。
その戦力たる研修生が入らなくなるということは
=倒産という結果に至るのは明確です。
ただここに日本の産業の深刻な現状があって、
”日本人が集まらない⇒研修生に依存”という地場
産業、底辺事業での問題だということです。
果たして簡単にそういった古来産業を絶やすこと
が出来ないといった理由によって、入管等行政側の
処分も地方によって、またケースバイケースで違っ
てくることに繋がります。
四角四面に制度を規律化すれば、某有名所の地場
産業が成り立たない現実を、私を一つ知っています。
舵取りが難しいところです。
投稿: bavel | 2009年6月17日 (水) 15時27分
>>四角四面に制度を規律化すれば、某有名所の地場
産業が成り立たない現実
日本全国には沢山ありますね。
鹿児島の鰹節製造など典型的ですね
投稿: うどん | 2009年6月17日 (水) 20時51分
うどん様
四角四面とはいいませんが、各社長には「苦しくても一年間最低賃金を払わない経営をやると、二度と日本人を雇えなくなる」ことをこんこんと話して納得してもらっています。
投稿: 愛ローレン | 2009年6月19日 (金) 15時02分