「団体の責任」を追加
入管法改正案の審議が参院に移りました。まず25日の法務委員会では修正案の説明が行われました。
「団体監理型の技能実習の活動について、団体の責任及び監理の下に行われる旨を明確化」のため「当該団体の監理の下」が「当該団体の責任及び監理の下」に修正されています。これが、具体的にどういう意味を持つのかはわかりません。
26日には参考人質疑、30日には修正案に対する質疑が行われました。今日の中日新聞を見ると30日には在留カードの問題について審議がされたようです。
次の7日には研修生問題も審議されると思われます。
PS。福島の東栄衣料の続報
30日に団体交渉が開催されました。
先方出席者は、東栄衣料社長、浅川縫製社長、会社側関係者1名。
社長らが実習生全員に短い言葉ながら謝罪しました。
給与額、残業代、差額賃金などの書類の不備な点を指摘し、会社側は、再度一週間以内に提出すると回答しました。また、研修生寮の継続使用を認めさせました。
実習生全員が、団交に参加し、自分たちでがんばって、意見を言ってくれたのはとても心強かったです。
ただ、会社側は「マスコミ報道の影響で、会社の経営が悪化しこのままでは続けていけない、返済に充てる資金はない。寮に住むなら一人月28,000円の使用料を払ってほしい」と言っています。
*****
不払い賃金の支払いを待たせるのに寮費を取ろうなんて、図々しいにもほどがあります。
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コメント
あえて「責任」などという言葉を挿入することに、どれだけの意味があるのでしょうか?
真面目にやっている組合や企業にとっては、当たり前のことではありませんか?
もっと現実的に、不正行為を繰り返す連中を、厳罰を課すことを含め、いかに排除していくかを議論してほしいですね。
投稿: POCHI | 2009年7月 2日 (木) 00時05分
POCHI さん コメントありがとうございます。
法律家に聞いてみないとわかりませんが条文に挿入されたものですので「意味」と「解釈」があると思います。
「意味」とはこれまで研修期間は団体の責任であったように技能実習についても入管法に基づき団体の責任が問われるということでしょうか。つまり実習に関わっても入管が団体を監督するということだと思います。
「解釈」については、受入企業の不正をどこまで団体の責任とするかが問われると思います。実際の監理を業務委託の形で派遣会社に丸投げした場合の「責任」をどうみるかなど「解釈」によってくると思います。
投稿: 愛ローレン | 2009年7月 2日 (木) 11時28分