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2009年9月

相次ぐ相談

一昨日、朝日新聞のM記者から「中国人研修生が市役所前でハンストを行っている」という連絡がありました。先日情報のあった研修生のようで、前日から11人が市役所に泊まり込んだそうです。昨日の情報ではハンストは終わり、話し合いがまとまった模様です。

 2__1 長崎県労連でも中国人研修生の相談がありました。ここも「残業代は300円、パスポート・預金通帳は取り上げ」です。会社は「法律を守らないといけないことは知っているが、下請単価を切り下げられて、経営が苦しい」「実習生の残業代については中国の送り出し機関と契約してきたはず」と言っている。

 中国の送り出し機関は「労働組合を脱退しなさい。そうしないと会社が倒産し、社長は逮捕される。」などと言っているようです。県労連は日本の法律に従うよう要請をしています。(長崎県労連ニュース9/30より)

一方で、安城のベトナム人研修生からは「社長がお金を払ってくれることになった。ありがとう」という電話があり、大府の技術者からは「失業保険の手続きが終わった」という連絡がありました。今度の土曜日も新しい相談が入っています。

愛労連は研修制度の抜本的な改正にむけて団体への監督強化など政省令の改正をもとめ、各県労連に賛同を呼びかけています。

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オーストラリアから

 オーストラリアに仕事に行っている元研修生のT君。いつ、ホーチミンにいくのかメールを送ってきました。彼も休暇をとって帰ってくるつもりでしたが残念ながら私の日程とは合いませんでした。彼のお兄さんがホーチミンにいるから行ってと住所を送ってくれました。お兄さんも日本に研修生としてきたことがあります。

群馬の研修生F君については群馬県労の事務局長と連絡がとれ、対応をお願いすることができました。

先日の残業代不払いの圧縮コンクリート協同組合は契約期間より2ヶ月早く帰すと言っているようです。FAXを入れましたが音沙汰がないので、不払い残業で労基署と入管に通告することが必要なようです。

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ハノイ、ホーチミンから

 来月ホーチミンにいくことを研修生に手紙で知らせたところ、二人から電話がありました。ハノイのB君は岐阜の美濃加茂で働いていました。この組合はブローカーを使って家賃のピンハネなど不正を行っていました。「ホーチミンは遠いから行けないけど。家族もみんな喜んでいる。ありがとう。と元気な声を聞かせてくれました。

もう一人は女性で「クレマツさんですか。私Tです。覚えてますか?」「うーん」とどの会社の子か思いだそうとしていると「私はホーチミンに住んでいます。13日はどこに行ったらいいですか」というのでホテルにみんなで来てもらうことにしました。楽しみです。

昨日は群馬から。「友達から電話を聞いた」といいます。骨折して「7月にオペ」したとのこと。「10月4日に帰国させられる」ので相談してきました。連休中で手が打てないので、連休明けに群馬県労に相談しようと思います。

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中国人事件続発

一宮市で働く中国人実習生の続報です。Image052

今週14()に一宮労連に相談があり対応を検討していたところ、15()夜、全員が集められ会社を閉めると言われました。会社には16日朝から「業務停止」と張り紙がされています(写真上)。実習生はこの前にも労基署に相談しましたが、会社は応じなかったようです。実習生の勤務先は以下の4社ですが、いずれも同じ住所で、M縫製の社長が実質的です。研修生・実習生たちは全部で20名ほどいたという情報です。研修生はまだ寮にいます。寮はコンテナを積んだものです(写真下)。シャッターは降りていますが、電灯がついているので中には人がいるようです。理事長は15日に入管に説明し移動先を探すと説明、また会社にはすぐに寮を追い出さないように要請したといっています。

 Image051_2 受入企業は同じ住所に4社で③と④は電話帳にも記載無しです。人数を増やすための目的だと思われます。①M縫製、②株式会社 S本社、③K、④V

団体はAで最近までM氏が代表になっていました。現在の理事長はG氏

16日の夜、福井のS市議からやはり中国人研修生の相談で電話がはいりました。ここでも残業代が問題になっているようです。

労働相談110番でも賃金の不払いが増えています。経済危機で経営者の中には「賃金を払ったら倒産する」「法律どおり払うのだったら最初から研修生を使っていない」と言う方もいます。

賃金の遅配や不払いはすでに「不渡り」を出したのと同じです。2度行えば倒産していると同じです。法律違反の賃金で働かせることが他の企業や労働者をさらに低い状況に引きずり、産業を衰退に追い込んでいることを経営者に自覚してもらわなければなりません。

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まだ続く研修生の事件

昨日、一宮労連のMさんから電話。「いま中国人研修生が11人もきているけどどうしたらいい?」

愛知県一宮市は岐阜県と隣接し、繊維産業の歴史がある地域です。研修生は縫製工場で働いていますが、例によって残業代の違反。研修期間の残業もあります。彼女たちは労基署にも相談にいったようですが、言葉の問題もあり十分対応してもらえなかったようです。

組合の住所は違いますが、「この会社の社長が責任者のようだ」ということです。まずは労基法違反の分については労基署に申告し、その上で会社との話し合いをすすめるそうです。

愛労連には主にベトナム人の相談が週1件くらいのペースできていますが、中国人研修生はその10倍近くいるはずです。西尾地区労で何件かうけてもらっています。地域労連でも受けてもらえると助かります。

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技術者から不払いの相談

0115 金曜日の夜に愛労連に「私ベトナム人」「給料が少ない」と言って会社の住所を伝える電話がありました。金山で待ち合わせの時間と私のケイタイを伝えました。

そうすると、数分後日本人から私のケイタイに電話。いきなり「あなた誰?、ベトナム人が電話していた?」ケイタイのほうは初めてでしたので「知らない」「そっちが電話してきたんでしょ」と即応。でも何かあったようです。

心配していましたが今日、金山で会うことができました。話を聞いてみると研修生ではなくエンジニアでした。3月から給料が△4万円。その上休業があり一日6800円の控除。ところが休業手当はその6割に満たない45から50%。いったいどういう計算か本人はもちろん、私がみてもわかりません。「給料が少ないので次の年度の契約はしたくない」と言ったらクビになり、金曜日に寮も追い出されました。ケイタイにかけてきたのはベトナム人をクビにした副社長だそうです。電話で日本語を話しているのを聞き、メモをみたのでしょう。

技術者ビザですので、労基法適用。雇用契約書には「月給20万円(日本人の大卒と同じ)」とあり、契約期間は1年です。4万円×6ヶ月のカットはあきらかに違反です。また技術ビザの場合賃金は最低日本人の大卒以上になっていますので、入管法上も問題があると思います。

また休業手当は賃金の60%以上と決まっています。これを払わずに、雇用調整助成金を申請していれば不正請求になると思います。

日本人と同じく労働相談センターで対応したいと思います。

*この件については会社の社労士から連絡があり、話し合いがまとまりました。控除と賃金の相殺の関係が十分理解されていないようでした。休業手当の件はコメントにあるようにカットされた賃金の60%ではないことがわかりました。

休業はまだ続くようですので本人は退職して他の会社をさがすようです。すぐに離職票を発行してくれるそうです。雇用保険の給付手続きをとることにしました。雇用調整が広がり日本人でも厳しい状況の中、技術者できた外国人にも不況の波が押し寄せています。

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ミャンマー人研修生が全面勝利

090909 8日、名古屋入管にミャンマー人研修生32人が座り込み。2日間のストと深夜までの座り込みで全面勝利した。社長は入管に対し「今後は理由の如何を問わず直接手をあげる行為は行わないことを誓います」などの「話し合い結果報告」書を提出し、実習生に対しても「今後いかなる暴力を行使しない事を約束します」などの「覚書」を提出した。

この事件は「笹日労」と以前からミャンマー人研修生を支援してきた「愛知連帯ユニオン」が支援した。http://www.geocities.jp/aichi2rentai/report.html

彼らの要求書には「最近●●社長の暴力がエスカレートしてきた」「パスポート、通帳、キャッシュカード、健康保険書などを持たせてもらっていない」「契約してきた会社と違う」「会社の都合で勤務先を移動させられた」「四国の解体現場まで送られ」たなど、「我慢してきたが今は皆限界まできました」とされている。要求書>「myanma.pdf」をダウンロード

ここでは製材会社社長が協同組合の代表理事を兼ねている。殴ったのもこの社長である。やはり団体への監督が重要になっている。

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研修生の腰痛

神奈川県にある組合の研修生の相談です。派遣先は静岡県と愛知県で組合は別々です。

 静岡県の研修生はコンクリート製品の会社でかなり重労働のようです。「腰が痛いので帰国したいが保証金は帰ってくるか?」という相談です。仕事の内容からは腰を痛める可能性は高いと思いますが、静岡県の中山間地にある会社で名古屋からも見に行けるところではなく、医者の診断もないので電話での対応しかできませんでした。組合の監理も難しそうです。

 愛知の研修生はトヨタ系の工場で働いており、研修生は仕事で左足が痛くなり7月13日から休んでいたが、組合はなにもしてくれなかった。一ヶ月休んだあとやっと病院につれていってもらった、「私傷病なので帰国させる」と言われたそうです。一ヶ月もたってから見せられたのでは医者も正確な判断ができません。

 腰痛の労災認定は日本人でも難しいものです。ある日突然腰を痛めた場合は、日にち、場所、作業内容を特定できますが、ガマンして働き続けて、ある日ガマンできなくなった場合には私傷病にされることが少なくありません。このことはあまり知られていません。

 実習生の場合は時給ですからガマンしてしまう可能性は大きいと思います。日常的な監理が重要です。今回の制度改正では実習生になってからも団体が毎月一回以上見回りを義務づけられます。見回りだけでは上記のような問題に対応できません。すぐに担当者が駆けつけられ、企業や研修生の相談にのれることが必要です。Japan_ja_kouiki_japan_big_scale_2_1

 現在の制度では組合が「総会議案書」などを届けるだけで全国どこでも研修生を派遣できるようになっています。この点についても見直しが必要です。

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10月にベトナム・フィリピンを訪問

 Dsc08992_new 福島で提訴した研修生たちはすでに2名が帰国しました。残る5名も国の立て替え払いで今週中にも帰国することになっています。未払い賃金・強制積立金についても一部支払いができ、安心してもらえています。残りは裁判で取り返すことになっています。

全労連東海北陸ブロックでは10月10日~17日にベトナム・フィリピンを訪問し、研修生問題とEPA協栄での看護師・介護士派遣問題について政府や労働団体と懇談を行います。日本での現状や支援の取り組みについても話す予定です。また送り出し機関や日本語学校などの見学もさせてもらえるようお願いしています。

ホーチミン滞在中には帰国した研修生にも会いたいと思います。これからメールや手紙で連絡します。

ベトナムもフィリピンも海外での出稼ぎ労働がGDPに占める割合が大きくなっており、国としてもこの問題を重視しています。日本よりも多くの労働者が北米や産油国などに出稼ぎに行っています。現在は経済危機で台湾や韓国から帰国が多くなっています。

ラオスもネパールもインドネシアもそれぞれ、国境を越えて働きにいくことは珍しくありません。文化や民族、言葉が違っても「共生」できる経験が、私たち日本とは全く違います。今後アジアの人々との共生はますます重要になります。研修生支援の活動を、アジアの人々との共生に広げていきたいと思います。

研修生支援をされている皆さんや研究者にツアーへの参加を募集しています。

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