中国語で宣伝
先日の研修生問題交流会には8県労連が参加しました。各県では労働組合に加入してもらっていますが、組合費は千円程度で解決金からのカンパは「もらえても10%くらい」「ほとんどもらっていない」という状況です。県労連は貧困問題に取り組んでいるのでアジアからの出稼ぎには理解している人ばかりですが、「人も費用ももっぱら持ち出しで早くこういう事件が起こらないようにしてほしい」という本音も。
交流会には長崎県労連から中国人研修生が参加しました。会社が倒産したため役員の自宅に引き取って裁判を続けています。県労連のKさんはすっかり「お母さん」になっています。
交流会にきた研修生は「今日のみなさんの意見を聞いて、研修生として日本に来る前に制度のことを何も知らなかった。帰国したら中国の人に伝えます。日本に来る前に中国で勉強して、技術や法律を身に着けてくればいいと思う。日本に来て地獄に落ちたような気がしました。中国に帰りますが、裁判を起こしたいです。お金をとれなくても、他の研修生のために闘うつもりです」と感想を送ってくれました。
裁判を起こした研修生以外にも長崎には中国人研修生がたくさん働いています。ケイタイを持つことができず、工場や寮から外出できない研修生に向けて長崎県労連では宣伝カーを回して「残業手当は786円以上払われていますか」などと中国語で呼びかけています。
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