ブラジルとの年金通算へ
研修生・実習生ではありませんが、愛知県には研修生と同じく日系ブラジル人・ペルー人が全国で一番多く働いています。昨年の派遣切りではこれら日系人が多数派遣村に相談にきました。また愛労連の隣にあるJMIU(*)労働組合愛知地本には一年間で700人が組合に加入して会社との交渉を行っています。(*)全日本金属情報機器労働組合
日系人の多くが年金・健保の社会保険に加入していません。会社が入れてくれないことが多いのですが、もう一つは母国と厚生年金の掛け金が通算されていないため、25年間働かない限り3年分の掛け金が返されるだけだからです。
以前愛知で起きた日系人労災死亡事故で会社が厚生年金に加入していなかった事件では遺族が損害賠償を起こしました。JMIUの支援で裁判を行い会社への支払い命令が確定しました。
この間JMIUは厚労省・外務省と交渉、ブラジル大使館では直接大使と懇談しました。これらの取り組みの成果で7月にはブラジル社会保障大臣と岡田外相が基本的な協定にサイン。今後、国家家の承認・発行を待つばかりとなっています。
「日本の大臣はJMIUになかなか会ってくれませんが、ブラジルの大臣は気安く会ってくれる」ここには、日系ブラジル人のために必死で支援してきたJMIUの実績が反映しています。
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