フィリピン人事故は派遣社員?
今朝のニュースで三重県亀山でフィリピン人派遣社員が乗ったマイクロバスが交通事故を起こして多数のフィリピン人が亡くなったと報じられました。エコ減税の駆け込み需要が報じられた直後のことでした。ところで彼らの在留資格は何だったのでしょうか?作業内容からは専門職種とは思えません
大型車と衝突 通勤バスの6人死亡21人重軽傷 三重http://www.asahi.com/national/update/1128/NGY201011280001.html
NHKでは途中から「請負会社」となっていましたが、この会社を調べると派遣会社の登録がされています。送迎先は「市内にあるシャープ亀山工場の下請工場」となっていましたので派遣ではなく「請負」になっているのだと思います。作業の指示をシャープの社員が行っていたり、工場・機械の所有がシャープのものであれば「偽装請負」(偽装派遣)の疑いがあります。
この方法は製造業派遣が解禁されるまではとして良く使われていましたが、今は「派遣」では受け入れられない実習生を受け入れる方法として今でも使われているようです。今回の場合はどうだったのでしょうか。
今回の制度改正ではそれぞれの実習科目ごとに講習できる職員が必要になりましたが、他業種にまたがる派遣の場合はどうしているのでしょうね。
なお派遣会社エーワンテックと同じ住所には有料職業紹介の会社も登録されていますが、ここには組合は見つかりませんでした。
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コメント
愛ローレン様
朝日新聞29日朝刊によると、ある亡くなった方の父親はフィリピン在住の日本人となっていましたから南米系と同じく日系人だったようです。
その他の方々についての記述はありませんでしたので、詳しい在留資格はわかりません。
まぁ、仮に不法在留者が混じっていたとしても、送迎バスでの事故ですから通勤災害ではなく業務災害になってしまい、会社は遺族補償を免れることは出来ないでしょうね。
P・S
派遣と技能実習生の関係ですが、実習実施機関の監理・指導に基づく技能習得活動という制度要件からみれば、派遣就労が成立する余地はありません。
ただ、請負の場合は技能実習が成立する余地が残されており、請負会社が実習生を招聘している事例は少なからずあるようですが・・。
投稿: 小弟弟 | 2010年11月29日 (月) 10時32分
日本人(帰化者) 定住者(日系人、その配偶者および子供、日本国籍のある実子を養育目的の在留外国人など)であれば、資格外活動ではないでしょう。
しかし比人200人とは、、
たしかに日系人は仕事がなくて困っていたようですから在留資格更新のためにどんな条件でも仕事をする必要があるみたいです。
無職だと更新は難しいみたいですね。
日本国籍を取得すればたとえ無職でも
在留可能ですし、孫までを定住者として
入国が可能です。
投稿: | 2010年11月29日 (月) 13時31分
今回は交通事故がらみですから
加害者トレーラーの自賠責と任意保険で処
理されると思います。
遺族への慰謝料、死亡者やけが人の遺失利益は自賠責や任意保険で補填、
派遣会社はトレーラーの運転手と雇用主に労働者を失ったことに対する遺失利益の損害賠償を求めることが出来ます。
但し、相手方の資力や保険が十分ではない
場合(怪我の場合は治療費慰謝料が120
万円が限度)は、治療費で120万円を使
い切ってしまう恐れがありますから、労災
や健康保険で治療、休業損害を請求するほうが得策かもしれません。
後に政府が加害者や保険会社に請求しますので。
今回の事案は派遣会社は被害者という扱いになりそうです。
投稿: | 2010年11月29日 (月) 13時51分
コメントありがとうございます。
今のところ日系人の記事はありましたが、実習生関連の情報は入っておりません。
投稿: 愛ローレン | 2010年11月30日 (火) 18時05分
http://mainichi.jp/seibu/shakai/news/20101208ddg041040013000c.html
投稿: | 2010年12月12日 (日) 17時01分
コメント・情報ありがとうございます。九州では研修生を乗せた車が事故にあったようですね。
投稿: 愛ローレン | 2010年12月12日 (日) 22時58分