権利を勝ち取ってから帰ります
入管が実習生に電話しました。帰国したいと言ってるのか
聞かれたようです。彼女は「帰りたいけど権利を勝ち取ってから帰ります」と答えたそうです。事務所のみんなが「ホーッ」というほど立派な返事です。
これで入管は強制帰国を認めないと思います。
働いている会社の方にも多少割り増し賃金の不足やいくつかの問題がありますが、今回の件では団体の対応に主要な問題があると思います。新制度に改正されたのに「名ばかり団体の禁止」、あっせん機関の排除、講習期間や実習の禁止、罰金など多くの問題があります。
契約時間を守らせることが第一で、それができなければ違う実習先を探すのが団体の責任です。直ちに帰国させるとはとんでもありません。これまでにも「帰国させるぞ」という言葉がどれほど実習生を傷つけたか!
また団体が受け入れる実習生に特定の労働組合に加入することを契約条件にするとすれば問題があると思います。
「団体の監理と責任」はどこに行ったのでしょうか?入管にはそこを見て欲しいと思います。
| 固定リンク
「外国人実習生」カテゴリの記事
- GTS協同組合の寮退去費用ボッタクリを許すな(2022.06.17)
- 実習生による申告が「不正行為を是正」(2022.06.16)
- 意見書をだしましょう(2022.06.05)
- 「外国人労働者と法-入管法政策と労働法政策」(早川智津子、信山出版社)を読んで(2022.04.25)
- 第三号実習生本人に異なる実習先を選択する機会を与える(2022.04.24)
コメント
入管が実習生の意思確認をした以上、このまま帰国させたりすれば、団体も重大な人権侵害で不正行為認定を受ける可能性が高いと思います。そうしたリスクを自覚できるほどの法令に関する知識がこの団体にあるかは分かりませんが…。
投稿: ラジオライト | 2011年12月 6日 (火) 19時41分
ラジオライトさん
さきほど実習生から「社長(組合のこと)が明日入管に連れて行くと言ったがどこかにつれて行かれるか心配だ」と電話がありました。
そういうことが無かったわけではないので、明朝確認します。
投稿: 愛ローレン | 2011年12月 6日 (火) 22時31分
あまりにも理不尽な団体が多いのが問題です。
何か問題があれば送り出しを変えると脅し紛いの発言が多く、送り出しも困っているようです。
その上、仕事もほとんどせず、送り出しにマル投げ。
契約書にも、本来なら団体の責任になる旨の文章を入れたくないために、別途覚書を書かせたりするようなこともあります。
この制度、法改正後も問題だらけです。
投稿: 通りすがりのものです | 2011年12月 7日 (水) 09時33分
随分前に○○Cとご縁があった実習の担当者です。
その時はC組合とは違う組合名で受け入れしました。
T社長は、確か以前、市会議員の選挙に出馬した様な事を伺った事がありました。(当選されたかはわかりません)色んな所に顔のきく方なんでしょうね。
新制度に変わってからも、ブローカーの介入は防げない現状なのが、残念です。当時はまさか○○Cがブローカーと認識無く受け入れをしておりましたが、制度を理解しないで、受入れする所は沢山あるでしょう。
投稿: 一言コメント屋 | 2011年12月 8日 (木) 13時48分
コメントありがとうございます。
入管の呼び出しにはT社長ではなくC組合の人と行ったそうです。T社長はCの専務だと言っていましたので別の代表理事が行ったのでしょうか。
いっぽう、G労組からはC組合から「回答があった」と文書が送られてきました。「C組合に連絡があって・・JITCO同席のもとで本人に確認をした」とありますが、JITCOは知らないと言っていました。また当該会社は除名するとも書いてあります。
実習生は愛労連に相談にきてユニオン加入しているのに、実習生に会ったこともないG労組がC組合と交渉しているのかさっぱりわかりません。
技能実習では関係のない団体の介入は禁止されていると思いますがC組合はなぜG労組と交渉しているのか。何か理由があるのでしょうか?
投稿: 愛ローレン | 2011年12月 8日 (木) 15時53分