中国人原告が過酷な実態を証言
朋友-中国人実習生訴訟
原告2 人が過酷な労働実態や人権侵害を証言
2 日間の原告本人尋問でいくつかの新たな事実が判明しました。
■被告側の証拠は中国人が読めない中国語?の書類!
原告たちは県労連加入後、会社から日付が空白のたくさんの書類にサインをさせられました。被告側から証拠として提出されていた「賃金の口座振込み同意書」について李さんや繆さんは、「サインはしたが、内容はわからなかった。日本語の下に中国語のようなものが書いてあるが、理解できない」と証言、原告が中国の漢字で書かれた文章を読み上げましたが、裁判の中国人通訳も理解できないデタラメなものでした。
■トイレットペーパーの長さまで管理されていた
被告側が「たくさんお金をかせぐために原告たちが残業を望んだのではないか」と尋ねましたが、李さんは「日祝日に仕事をしたいとは言っていない。来日後3 か月間一日も休みがなかったときは、先輩を通じて何回も休みたいと言ったが、先輩は『言うと社長が怒る』というだけだった」と答えました。また、「毎日目が覚めたら仕事で、何も考える余裕がなかった」と過酷な労働と、トイレも紙の長さを指示されたなどの人権侵害を訴えました。
■「長時間労働、安い賃金、監視や暴力」でドレイのようだった
繆さんは仕事中のちょっとしたミスでも頭をなぐられたことや、社長のセクハラに抗議すると「大丈夫、社長はお父さんと同じ」と言われてとても嫌だったことを証言しました。また、「何をもって外国人研修・実習制度は奴隷制度というか」という被告側の質問に「長時間労働、安い賃金、監視や暴力」と怒りをこめて発言、涙を流しながら「後輩たちに私たちのような思いをさせないでほしい」と裁判長に訴えました。
(長崎県労連ニュースNO40 6.7)
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