「教文」を訴えて11ヶ月、やっと在留許可
気仙沼から逃げてきて昨年6月に入管に「教文」の不正を訴えたベトナム人実習生THANHさん。11ヶ月かけてやっと認められました。昨日名古屋入管で「技能実習1号ロ」の新しい在留カードを渡されました。来週からTHANHさんの求めていた「溶接」の仕事で働くことができます。職種の不正を告発して、別の職種で実習をやり直すことになるのは、この事件が初めてだと思われます。(中日5/28)
法務省は失踪の理由の何を認めたのか一切公表していないので正式にはわからないのですが
法務省は失踪の理由の何を認めたのか一切公表していないので正式にはわからないのですが
1.入管に提出されていた職種・経歴が日本語で書かれていた。
2.ベトナムでの書類と違っている。
ことは明らかになっているので、職種の変更を認めたのだと思います。
また、名目上の受け入れ機関will unionに不正認定で5年間の受け入れ停止「措置」をしたことは認めていますがその理由、時期は公表していません
しかし、今年1月の名古屋入管との意見交換会の席上、一か月に一回以上義務付けられている「訪問指導」は本社ではなく実習生が働いている実習現場に直接いかなければ不正であると説明しました。
その後、法務省の「平成27年における不正事例」にこの事件と酷似した例がありました。受け入れ機関(ここではwill union)自らは全く監査を行わず、これを委託された企業(ここではシビックス)もやっていなかったとされています。
2.ベトナムでの書類と違っている。
ことは明らかになっているので、職種の変更を認めたのだと思います。
また、名目上の受け入れ機関will unionに不正認定で5年間の受け入れ停止「措置」をしたことは認めていますがその理由、時期は公表していません
しかし、今年1月の名古屋入管との意見交換会の席上、一か月に一回以上義務付けられている「訪問指導」は本社ではなく実習生が働いている実習現場に直接いかなければ不正であると説明しました。
その後、法務省の「平成27年における不正事例」にこの事件と酷似した例がありました。受け入れ機関(ここではwill union)自らは全く監査を行わず、これを委託された企業(ここではシビックス)もやっていなかったとされています。
なぜ、11ヶ月もかかったのか
これも法務省の説明はありませんが、昨日THANHさんからの情報では、一緒に気仙沼にいた他の二人の実習生もwill unionを通じて西川工業から大阪の工場に移され、溶接の仕事をしているとのことです。職種偽装は3人全員だったようです。すでに職種偽装が明らかになっていたにも関わらず、これを失踪の正当な理由としては認めてこなかったということです。「逃げた奴は帰国させる、再実習はさせたくない」というのが法務省の本音だと思います。
今回、入管法の改正案で逃げた実習生の「在留資格を直ちに取り消すことができる」としているのはそのためだということが、この事件でも明らかになったと思います。
今回、入管法の改正案で逃げた実習生の「在留資格を直ちに取り消すことができる」としているのはそのためだということが、この事件でも明らかになったと思います。
新法案で教文の不正を暴けるのか
不正認定を受けたのは何もしていなかったwill unionだけです。「委託」でされていたブローカーには「通知」だけです。社内にいくつもの受け入れ機関とベトナムの送り出し機関をおいて支配している「教文」についてはなんの処分もありません。
送り出し機関Tracodiは教文のなかにあっても「海外の機関」なので調査もしません。
2000万円の横領で役員が逮捕、起訴された櫻花協同組合は「協同組合なので非営利団体」だといって調査しないようです。
送り出し機関Tracodiは教文のなかにあっても「海外の機関」なので調査もしません。
2000万円の横領で役員が逮捕、起訴された櫻花協同組合は「協同組合なので非営利団体」だといって調査しないようです。
これを放置するようでは、新法案の実効性も疑われます。
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コメント
こんな法制度で外国人技能研修生を受け入れようとする国は、クソですよ。
こんなクソな国に研修なんかには来ない方が良いですよ。
クソみたいな会社にクソみたいに搾取されるだけですから。
そして、クソみたいな国民のほとんどは、こういう問題を気にもしていないクソばかりですからなかなか解決もしない。
こんな国に生まれてクソな気分ですよ。
投稿: ななし | 2016年5月28日 (土) 13時20分