次の会社を紹介せず帰国が増加
2月に愛知県の産廃業者で殴られて首になったベトナム人実習生Cさん。東京の受入機関(協同組合アキューミューレーション)が再講習させると連れて行ったのは茨城県にある講習施設AXIS。ここで日本語の勉強を自習させるだけで、一度も新しい会社を紹介しない。
名古屋入管には「宿舎の家賃は取らない」と言ったにもかかわらず、家賃1泊千円を請求した。Cさんはお金がないのでやむなく組合の許可をえて友達のところに住ませてもらうことにした。。しかし、Cさんが何度連絡しても会社を紹介しませんでした・ついに昨日ビザの期限になり、Cさんは昨日東京入管にいってとりあえず短期滞在のビザを発行してもらいました。
受入機関の責任で
組合は「Cさんの勤務態度が悪い」と次の会社を紹介していません。
しかし殴られたのはCさんで解雇予告手当も払われており、事業主都合の解雇です。Cさんに責任はありません。
また制度改正時に法務省は「問題のある技能実習生を解雇して早期に帰国させることは可能にすべきではないか。」との質問に対し「技能実習生の技能等修得状況には当然差異が生じることが想定され,選抜における錯誤のみをもって早期帰国を求めることは技能実習制度の趣旨に反します。」と回答しています。(パブコメに対する回答)
組合には新たな会社を探す責任があります。
この間名古屋入管から組合に対して受入企業を探すように指導してもらいました。今後は東京入管からの厳しい指導を求めます。
相次ぐ「次の会社を紹介しない」
他にも次の会社を紹介せず、ビザが切れて帰国という相談が相次いでいます。
佐賀県で「おまえは、日本語がへたくそ、だれの許可をもらって仕事している。外へ立っていてください」と言われ千葉の組合に戻されたベトナム人実習生の相談では
「この組合は この人達の弱みを 自由にしています!この組合からの実習生からの相談は後を絶ちません。仕事をみつけきれずに、この実習生みたいに、帰された子は少なくとも、この1年で 5人います。その中には、帰ると言わされた実習生もいます!」
一昨日は岐阜のフィリピン人ですが「仕事がなくなり、2ヶ月も次の会社を紹介してくれない」というものでした。これは昨日名古屋入管に連絡して対応いただくことになったそうです。
この間はとくに建設業でこの相談が続いています。
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コメント
ちょく、ちょく拝見させて頂いています。
紹介しないのではなく、できないんじゃ
ないでしょうかね。
自分達の内情を外に知られたくない。
なので、入管に目をつけられる前に
帰国させる。。。
ま、想像ですけどね。
実習生も情報収集はしてるはず。
益々、愛労連さんや他の支援団体への相談が
多くなっていくんでしょうね。
健全な実習生制度になっていく為には
必要な事だと思います。
建築関係の実習生って手取り低い感じですね。
同じ労働をしている日本人と比べてみると
どうなんでしょうかねぇ・・・・・
受け入れ機関もその辺りは留意しないと、
トラブルは避けられないんじゃないでしょうかねぇ。
それと、建築関係はきちんとコミュニケーションが
とれていないと大きな事故も起きてくるんじゃ
ないでしょうか。実習生制度はあくまでも実習。
受け入れ側が教えて理解させるという事が抜けて
るようにも思えます。ただ単なる
“安い労働力”
と思ってるのならトラブルはこれからも
増え続けていく事でしょうね。
投稿: hen | 2016年6月20日 (月) 09時48分
henさん
そのとおりだと思います。
受入組合のほうに建設業を管理する力が無いのに入れているので、契約書もデタラメ。製造業と同じ感覚でつくられています。
しかし、建前でも入管には受入組合にやらせるようにしないと、トラブルは増える一方です。
投稿: 愛ローレン | 2016年6月20日 (月) 11時03分
僕が儲け主義の受け入れ団体の
組合の理事長なら、建築関係の一般的な
賃金を調べます。
実習生の雇用契約はもちろん最低賃金を提示w
で、差額はピンハネww
やめられまへんなぁwww
って感じかな。
僕は建築関係の事は分かりませんが、給料は
一般的な作業と比べて高いといったイメージ
だったんですけどね。
建築関係の実習生の給与明細を見せてもらう機会
があって、それを見た時に驚きと、
(あ~。やっとるわ。)
と直感的なイメージは浮かびました。
復興、オリンピックという事で何をやっても
許されるとでも思ってるんでしょうかねぇ。
ま、これから復興、オリンピック関係で、
実習生問題が増えてくるんでしょうね。
投稿: hen | 2016年6月20日 (月) 12時29分