入管法にパブコメ

20190124_071521 改正入管法の政省令案に対するパブコメが募集されましたが「概要」しか示されず、スカスカパブコメになりました。技能実習法で罰則を受けても登録支援機関の拒否要件に入っていません。

「パブリックコメント(出入国管理及び難民認定法及び法務 省設置法の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備に関する政令案概 要等について)」

 

2018年1月22日

愛知県労働組合総連合

議長  榑松佐一

名古屋市熱田区沢下町9-7労働会館東館3F

TEL052(871)5433 FAX052(871)5618

 

意見

 

はじめに 5件の募集対象全体について

 今回のパブリックコメントは5文書とも概要であり、詳細が一切不明です。施行まで3か月と迫ったこの時期に「概要」しか示さずに、こんな程度のものにパブコメを出しても意味があるのでしょうか
 本来であれば先の臨時国会で決定された改正入管法(以下「法」)とその後12月25日に閣議決定された「基本方針」、「分野別運用方針」を具体的にする政省令案であるべきなのに、大半が基本方針とおなじく入管法改正案に書かれた程度の内容です。具体的なことは「食費、居住費」を実費とするだけで、他には具体的なことが全く書かれておらず極めて限られたコメントしかできません。
さらに、1月18日には閣議決定された「総合的対応策」の資料に誤りがあったと発表があり、あまりに拙速でずさんとしか言いようがありません。

 

(1)出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備に関する政令案【仮称】概要 について

 改正入管法を書き直したにすぎず、「登録支援機関」の登録拒否事由は「法」と同じく悪質な団体の登録を阻止する歯止めにはなりません。特に技能実習法での不正について全くふれていません。下記にあたる場合には登録を拒否すべきです

技能実習法運用要領
法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に関して、上記の罰則(第54条第4項及び第56条第4項に係るものを除く。)の違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人又は人に対しても、各本条の罰金刑を科することとしています(両罰規定。第113条)。 

 

(2)特定技能雇用契約及び一号特定技能外国人支援計画の基準等を定める省令案【 仮称】概要について

第2 省令案の概要

特定技能雇用契約の内容が満たすべき基準

 各分野によらないものはすべて、ここに定めるべきである。例えば、この基準に満たない実態があった場合に、外国人労働者はどこに申告することができるのか。基準に満たずに働かせていた場合に、労働者は保護を受けることができるのか。事業者に対する罰則はあるのか示すべきです。

また、登録支援機関と同様に上記技能実習法運用要領に定める不正で罰則を受けたものは特定技能者受け入れ事業者から排除すべきである。

 

 

(1)雇用関係に関する事項について

特定技能1号の「法務省令で定める分野に属する同令で定める相当程度の知識若しくは経験を必要とする技能を要する業務又は当該分野に属する同令で定める熟練した技能」とは技能実習1号、2号、3号不合格者、3号合格者の技能・知識基準と比べてどう違うのか具体的に示されたい。

 

「通常の労働者の所定労働時間と同等」とは

パート労働法では同一の事業所で、同一の職種に正規型社員と、正規型社員と同じ時間勤務するフルタイム・パートがいる場合、そのフルタイム・パートは「通常の労働者」には該当しません。しかし、同一の職種に正規型社員がいない場合は、フルタイム・パートが「通常の労働者」になります。

特定技能外国人における「通常の労働者」も同様になるのでしょうか?

 

 

「外国人に対する報酬の額が日本人が従事する場合の報酬の額と同等以上であること。」の日本人とは

イで定める「通常の労働者」でしょうか。それとも短時間、または有期雇用の非正規労働者でもかまわないのでしょうか?

 

「外国人を労働者派遣の対象とする場合にあっては,当該労働者が 労働者派遣をされることとなる本邦の公私の機関の氏名又は名称及び住所並びにその派遣の期間が定められていること。 」とありますが

 派遣労働者の雇用契約期間、派遣期間についての定めがないと細切れ派遣となり、そのたびに無収入の期間が発生しかねない。その際に宿舎の確保が難しく帰国となると往復旅費が自己負担のため、不法就労や失踪の原因となりかねない。常用派遣に限定すべきである。

 

(2)適正な在留に資するもの

「ア及びイに定めるもののほか」にも技能実習では不正の発覚をおそれて強制帰国させたり、パスポート、在留カードを取り上げるなどの相談が続いている。携帯電話の禁止もある。実習生は技能実習法による保護が「運用要領」に定められ、不正を機構に申告することができるが、特定技能外国人はこれらの不正や人権侵害などを申告することができるか?入管への情報提供しかできないのか。

 

 

特定技能雇用契約の相手方となる本邦の公私の機関が満たすべき基準

  ア 「労働,社会保険及び租税に関する法令の規定を遵守していること。」について

国民健康保険、国民年金適用事業者の場合、雇用契約書にその旨が書いてあっても加入は個別労働者の手続きになる。日本人でも非正規労働者には社会保険未加入者が多く、技能実習生の保険未加入、国民年金未納は大変多い。特定技能外国人の社会保険加入実態をどのように把握するのか不明である。

 

一号特定技能外国人支援計画の内容が満たすべき基準

  (カ) 「当該外国人から職業生活,日常生活又は社会生活に関し,相談又は苦情の申出を受けたときは,遅滞なく,当該相談又は苦情に適切に応じるとともに,当該外国人への助言,指導その他の必要な措置を講ずること。」について

 

 当該の受け入れ事業者、または登録支援機関が不正に関与していた場合には、特定技能外国人が相談したことで不利益扱いをうける恐れはないか。第三者の相談窓口の設置と不利益扱い禁止規定が必要である。メールや外国人がよく使っているSNSで勤務時間外に相談できる仕組みが必要である。                                 

 

 

(ケ) 「当該外国人とその監督をする立場にある者と定期的な面談を実施し,労働基準法その他の労働に関する法令の規定に違反していることその他の問題の発生を知ったときは,その旨を労働基準監督署その他の関係行政機関に通報すること。」

 

(カ)と同様であるが、事業者自ら支援体制を持っている場合にはこの規定は無意味である。また、委託料金を受け取っている支援機関が通報する場合には委託契約に不利益扱いを禁ずる規定を設けなければ通報は現実的でない。

 

⑵ 「一号特定技能外国人支援計画は,特定技能雇用契約の相手方である 本邦の公私の機関が,日本語及び当該一号特定技能外国人支援計画に 係る外国人が十分に理解することができる言語により作成し,当該外国人にその写しを交付しなければならない。」

 交付すべき書面を規則で定めるべきである。

 

  一号特定技能外国人支援計画の基準

⑴ 「特定技能雇用契約の相手方である本邦の公私の機関又は当該機関から契約により一号特定技能外国人支援計画の全部又は一部の委託を受けた者において適切に実施することができるものであること。」について

 一部委託者についても届け出制とすべきである。特定技能外国人に対して誰に何を委託したのか、その連絡先、連絡方法を書面で交付するべきである。

 

 

(3)出入国管理及び難民認定法別表第一の二の表の特定技能の項の下欄に規定する 産業上の分野等を定める省令案【仮称】概要について

 

第2 省令案の概要   
技能について

「特定技能の項の下欄第1号に規定する法務省令で定める相当程度の知識又は経験を必要とする技能及び同項の下欄第2号に規定する法務省令で定める熟練した技能は,それぞれ当該分野に係る分野別運用方針で定める水準を満たす技能とする。」とされているが、技能実習1号にさだめる技能水準(下記)との違いがあいまいである。たとえば技能実習「介護」では固有要件について(厚生労働省 社会・援護局)において実習生の要件や受入れ機関についても下記のように詳細に定められている。

 日本語については第1号技能実習 (1年目)

日本語能力試験のN4に合格している者その他これと同等以上の能力を有すると認められる ※1であること。

※1】日本語能力試験との対応関係が明確にされている日本語能力を評価する試験(例「J.TEST実用日本語検定」「日本語NATTEST」)における日本語能力試験N4に相当するものに合格している者 

第2号技能実習 (2年目)

日本語能力試験のN3に合格している者その他これと同等以上の能力を有すると認められる ※2であること。

※2】上記と同様の日本語能力試験N3に相当するものに合格している者とされている。

さらに、技能実習2号修了者には3号の試験も義務付けられ、2号の習熟度を確認することになっている。

 

これに対して「特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する方針について」(12.25閣議決定)の介護についてみると「介護」分野において特定技能1号の在留資格で受け入れる外国人は、以下に定める試験等に合格等した者又は介護分野の第2号技能実習を修了した者とする。
(1)技能水準(試験区分)
「介護技能評価試験(仮称)」
アに掲げる試験の合格と同等以上の水準と認められるもの
(2)日本語能力水準
「日本語能力判定テスト(仮称)」又は「日本語能力試験(N4以上)」に加え、 「介護日本語評価試験(仮称)」
アに掲げる試験の合格と同等以上の水準と認められるもの

 

と、極めてあいまいである。はたして、この分野別基準は法が定める「相当程度の知識若しくは経験を必要とする技能を要する業務又は当該分野に属する同令で定める熟練した技能」をどのように保障するものか定かではない。


(4)出入国管理及び難民認定法第七条第一項第二号の基準を定める省令の一部を改 正する省令案【仮称】概要について

 

特定技能1号の在留資格をもって上陸しようとする者に係る基準
(1)  イ 「従事しようとする業務に必要な相当程度の知識又は経験を必要と する技能を有していることが,試験その他の評価方法により証明されていること。 本邦での生活に必要な日本語能力及び従事しようとする業務に必要な日本語能力を有していることが,試験その他の評価方法により証明されていること。」

 イおよびウの「その他」についてはどこで定めるのか明記すべきである。

 

(2)(4)

 技能実習では保証金、違約金以外にもパスポート・在留カードの取り上げ、職種違反、内職名義の残業、セクハラ・パワハラなど労基法に定めのない不正行為が続出している。居住費について技能実習法では賃貸物件だけでなく、実費が定かでない自己所有の寮についても面積、家賃の基準をさだめてピンハネを防止している。水道光熱費など共用費用、電話,WIFIの設置など様々なピンハネが横行しているが実際には機構も入管も手が回らない。これら各分野別にはよらない不正については法務省令で共通の規則を定めるべきである。

 

(5)出入国管理及び難民認定法施行規則の一部を改正する省令案【仮称】概要について

 

特定技能所属機関がすべき定期的な届出 

⑵ 法第19条の18第2項第3号に規定する法務省令で定める事項は, 次のとおりとする。

特定技能外国人及び特定技能外国人と同一の業務に従事する日本人に対する報酬の支払状況(当該特定技能外国人のそれぞれの報酬の総額及び銀行その他の金融機関に対する当該特定技能外国人の預金又は貯金への振込みその他の方法により現実に支払われた額を含 む。)

所属する従業員の数,特定技能外国人と同一の業務に従事する者の新規雇用者数,離職者数,行方不明者数及びそれらの日本人,外 国人の別

健康保険,厚生年金保険及び雇用保険の適用の状況並びに労働者災害補償保険の手続状況等

特定技能外国人の安全衛生に関する状況

特定技能外国人の受入れに要した費用の額及びその内訳

 

 これら労働法に関わる事項について法務省の管轄で担当者が十分いるとは思われず、専門性のないものが、わずかな体制で何千か所もの事業所を書面調査で不正を見抜くことは不可能である。法務省以外の所轄組織で行うべきである。

 

登録支援機関の登録拒否事由

 

登録支援機関は届け出制で許可要件がないため、この程度の拒否要件だけでは国内外の不正機関が介在する可能性が高くなっている。

 法務省が2015年に不正認定事例で示した広島の事例では派遣会社が社内に複数の監理団体を設立し、書類を偽造していた。ここでは多くのブローカーが報奨金で外国人をあっせんしていた。この派遣会社は海外にも日本語学校と送り出し機関を設立してその日本事務所を広島県の社内に置き、「M資金」という名で送り出し管理費のキックバックを受け取っていた。

今回の登録支援機関は海外派遣会社の日本事務所の届け出も拒否要件にはないため、海外に拠点をもつ日本の派遣会社による海外での不正の拡大が懸念される。

                        以上

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入管法改正の問題点

スカスカの入管法改正が来年4月実施に向けて48415463_936055726600657_7940757328 基本方針、分野別方針など出されていますが、問題は特定支援機関が届け出制で何の規制もうけないところにあります。
東京経済が私のコメントを紹介してくれました。

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東洋経済はその前の号(12/15)にも書いてくれました。また、北海道新聞(12/2)も愛労連の支援活動を紹介してくれました。(右)Do181202
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これなら誰でも登録支援機関になれる?!

1_2 法案文はスカスカです。ほとんどが省令になっています。法案と概要の問題点を整理しました
2018年11月8日
愛労連議長 榑松 佐一
新しい外国人受け入れの入管法改正案の問題点(メモ)
1.特定技能1号は技能実習3号より上か下か
受入については省令で分野別に定めるとなっているだけで、責任の所在も受入人数についても条文に記載がない。
受入基準と日本語基準に試験「等」となって、必ずしも試験が必要ではない。実習生2号経験者は試験不要。と言うことは、技術的には技能実習3号より下と言うことか?
2.登録支援機関には誰でもなれる?
法文には支援機関に必要な基準を設けると書いてない。支援内容と拒否要件だけで、届出になっている。営利企業はもちろん、外国の派遣会社が日本事務所を設けて職業紹介事業の許可をとれば支援機関になることも可能?
誓約書にサインすれば、自ら暴力団を名乗らなければたいていは受理されるのか?罰則を設けるともないので取り消しだけか?
3.団体監理型から機関支援型に変わるだけ
会社を変わりたくても入れる会社をみつけるだけでなく、住宅確保と入管手続きができなくては辞められない。有期契約期間が切れても移籍支援がなければ寮を追い出され、自費で帰国する事に。
不正の多い団体監理型を機関支援型にするだけではないか
4.保護法はなく全て自己責任
日本語が不自由な外国人労働者なのに保証金禁止以外の保護規定はなく、全て自己責任になる。家賃でピンはねされても労基法以外なので受付けられない。不正についての母国語相談もない。
5.結論
日本人と同等と言っても年収200万円の非正規労働者とかわらない。低賃金労働者を増やして引き下げ競争をさせるだけ。
少子化を加速させることになりかねない。

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在ベトナム大使館からのお知らせ

ベトナム人の友達におしえてください VIET NAM→ベトナム語
(注意喚起)ベトナムの若者が悪質な労働仲介業者(ブローカー)などにだまされて被害にあっています

 

 ベトナムからの技能実習生・留学生の増加は喜ばしいことですが,悪質な仲介業者にだまされて,多額の借金を抱えて訪日し,借金を返せないまま不法滞在し検挙されるベトナム人の若者も増えています。
 技能実習・留学だけでなく,技術者の派遣などでも被害が広がっています。
 悪質な業者が,ベトナムの若者を食い物にしています。

 「日本に行けるようにしてあげる」と言う甘い誘いにだまされないように,十分注意してください。
 「観光などの短期滞在ビザで入国して,日本ですぐに仕事を見つけて長期ビザに切り替える」というのは事実上不可能です。

 正規の送出機関であっても,様々な名目でお金を巻き上げる業者がいます。「今すぐに手数料を支払わなければ日本に行けなくなる」などと慌てさせて多額の手数料を要求する業者がいます。
 技能実習生に対する手数料は,ベトナム労働・傷病兵・社会省(MOLISA)の通知により,3年契約の場合には3,600USドル以下と上限額が定められています。在留資格認定証明書が発給される前に技能実習生から費用を徴収することや,保証金を徴収することも禁止されています。
高額な手数料を払わないようにしましょう。
 また,手数料などを支払ったときはきちんと領収書をもらいましょう。もし,だまされてお金を支払った場合,領収書がなければお金を取り戻すこともできません。

 ● 被害例1
   労働仲介業者が,「短期滞在ビザで入国して,すぐに長期ビザに切り替えて日本で3年間仕事ができる」と甘い言葉で誘い,高額な手数料
 を要求する。当該業者にいわれるがまま,3億ドンを支払い,観光客になりすまして訪日したものの,仕事がなく,借金だけが残った。
 ● 被害例2
   手付金や毎月の教育訓練費を何千ドルも支払い,何ヶ月も待ったにもかかわらず,受入企業が決まらず,訪日できない。会社に要求して
 も,十分な返金が行われない。
 
 ● もし,仲介業者が怪しいなと思ったら・・・
   トラブルに巻き込まれたら,公安などの公的機関に相談しましょう。また,技能実習の送出機関はMOLISA海外労働管理局(DOLAB)が
 管理・監督をしています。

 ベトナムの若者がトラブルに巻き込まれるのを防ぐため,ベトナム人と日本人の有志の法律家が,ハノイに相談窓口を設置しました。電話やメール,SNSで仲介業者とのトラブルなどについて相談に乗るほか,悪質な仲介業者にだまされないように必要な情報発信も行っています。また,悪質な仲介業者に関する情報提供も呼びかけています。

 【INFORMATION EXCHANGE FOR VIETNAMESE GO TO JAPAN(略称IEVJ)】
 ■ ウェブサイト (メールを送れるコーナーがあります)
   http://ievj.net/
 ■ フェイスブック (メッセンジャー機能から相談内容を送信できます) 
   https://www.facebook.com/DỰ-ÁN-IEVJ-Trao-đổi-thông-tin-cho-người-Việt-đi-Nhật-1425662947580339/
 
  本件に関するお問い合わせ先
在ベトナム日本国大使館
経済班(担当:桃井)
電話:+84-24-3846-3000
FAX:+84-24-3846-3044

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外国人受入は国の責任で

2日、政府は新たな外国人労働者の受入を拡大するための入管法改正案を閣議決定しました。これについては日弁連などから現在の技能実習制度での人権侵害がさらに拡大しかねないとの意見が出されています。いっぽう、自民党の中からも移民政策につながるのではないかという慎重論もありましたが、政権がこれを押し切ったかたちで審議が始まります。
2日のNHKで
31日、愛労連にNHKの取材があり、今の実習生の問題や新たな受入拡大に意見を求められました。

NHKの取材があり、11月2日に放送されました。愛労連の実習生支援の経験から問題点を指摘しました。
大半を政府が決定
法案は肝心なことが全く書いてなく、ほとんどが省令で定めることになっています。
一番問題なことは受入産業や受入人数など受け入れは国が責任を持って行うべきです。
第二の実習制度に
「支援機関」についても派遣会社の参入が考えられ、日本語の不自由な労働者は実質的に移動の自由が保障されません。第二の実習制度になりかねません。
技能実習2.5号
技術水準は業界まかせ、日本語試験も義務付けられておらず、技能実習経験者は試験無しで入国できます。新たに設けられた技能実習「3号試験」の合格が義務付けられていないことから、技術や日本語能力は4年目の実習生よりも下回ると思われます。
実習生の失踪者が激増
政府は「いわゆる移民ではない」と言っていますが、安い労働力は欲しいが最長10年以内とすることで教育や社会保障にお金をかけたくないと言っているに過ぎずません。
ネトウヨのみなさんが心配しているのは、在留資格ではなく大量の外国人が流入することです。法務大臣が人数の上限を設けないことを言明しました。人材ビジネスの儲けのために安い労働力がどんどん流入し、いっぽうで実習生のように失踪者が毎年千人以上増えてくれば様々な問題が想起されます。
受入産業ごとに人数を制限し、各業法で不正を取り締まる必要があると思います

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第二の技能実習制度か?!

24日開会の臨時国会に新たな外国人労働者受入の法案が提出されます。先日公開された「骨子」をみると「転職の自由」どころか「第二の技能実習制度」になるのではないかと思われる点があります。(※一部修正しました)
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新たな受入法案の問題点
(1)ほとんどが省令
14分野が受入分野に名前があがっていますが分野名も技能水準も全て各省で決めることになっており、国会での十分な審議が保障されていません。
(2)「団体監理型」→「登録団体支援型」
受入企業は登録機関に「委託」すれば受入ができます。委託内容は入国前のガイダンスから住居の世話、倒産・不正などで解雇されたときの転職先までです。日本語能力が不十分で、住居の確保も難しいため自由に転職できるわけではなさそうです。
(3)月給16万円の単純労働・低賃金労働者か
技術水準は分野別に試験を行うとしています。受験料ビジネスが心配されます。
日本語は試験「等」なので必ずしも試験がありません。
技能実習を3年終了した元実習生には試験が不用です。と、いうことは技能実習3号試験不合格でも特定技能1号にはなれます
現在「技術」ビザの最低は18万円ですから、最低賃金の技能実習2号との間に技能実習3号とその下に特定技能1号が入ります。「日本人と同等」とはいえ、実際の入国基準は16万円程度ではないでしょうか
(4)特別な保護はなし。全ては自己責任
技能実習法は国際貢献が目的ですのでOTITによる母国語相談や不正に対する「申告権」が付与されました。しかし特定技能は特別な保護はありません。全て自己責任です。

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家賃でのピンハネ2

母国で21,000円の家賃で契約したのに、入国後31,000円の契約書にサインさせられた実習生の会社に実習機構の調査が入りました。
監理団体は労基署で了解をとったと言っていましたが、法務省は実習計画の変更にあたるといっていました。
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委任状で機構に訴え39012672_856405117899052_7324657756
実習生たちは今年に入ってビザを更新、「新2号」になっていますので「新法」が適用され申告を委任できます。愛労連は3人から委任状をうけて、実習機構に申し立てました。

「新法」では家賃について厳しく決められています。そこには「借り上げ費用(管理費・共益費を含む。敷金、礼金、保証金、仲介手数料はは含まない)を技能実習生の人数で割った額以内」と書いてあります。

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このアパート(3DK)の家賃は40,000円。そこに3人が入ってひとり31,000円の寮費と水光熱費31,000円。果たして1万円の値上げにどんな根拠があるのでしょうか。監理団体は労基署で確認したといっていますが、技能実習法では不適正になります。
日本人なら住むところは自由ですが、実習法では事業者に住居の確保が義務付けられています。「値上げが嫌なら帰国しろ」とサインさせたことは適切でしょうか。監理団体の責任が問われます。
未熟だから仕事をさせない?
一年目には一か月の半分を半日しか仕事をさせてもらえないこともありました。会社は労基署に「ベテランを頼んでおいたのに、仕事のできない実習生だったから」と説明したそうです。しかし、技能を身に着けて帰国してもらう国際貢献という技能実習の目的には全く反しています。監理団体は「年間平均で実習計画の81%を超えているので問題ない」と文書回答しましたが法務省は「そのような基準はない」「実習計画の変更にあたる」と回答。1年目の実習生については監理団体が毎月1回以上の訪問を行うことが義務付けられており、そこでわかったはずです。「一年間平均」など全く話になりません。
監理団体は機構にどう説明したのでしょうか?

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家賃ボッタクリが失踪理由に

失踪率で三位の縫製業では残業代一時間500円と家賃ボッタクリについての相談が続いています。2010年の制度改正で1年目から最低賃金が摘要されるようになってから相談が増えていますが、最近は一段と酷くなっています。
ベトナム政府は2016年に大都市部を除いて2万円以下とする「新公文」を発表しました。また昨年11月施行された技能実習法(新法)では家賃について詳細な規定がありますが、それ以前に入国した実習生は「実費」を上回らないことになっています。しかし、実際には守られていません。この相談室にも多数の相談がきています。7日の毎日新聞が大きく取り上げてくれました。縫製業の厳しい事情のなかですが、この会社は速やかに対応してくれました。
Mai180806

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失踪者急増 国交省、農水省の責任は

政府はこの秋にも新しい外国人受入制度を作るため6月につくる骨太方針にむけすでに9回も会議を開いています。しかし昨年の実習生失踪者数は7,089人と激増。技能実習法が施行されてもなんら改善されていません。

15日の参院法務委員会で日本共産党の仁比総平議員が失踪者の多い、農業・建設業についてただしました。
H29年職種別失踪者数とH28年の2号ロ移行者の割合
建設関係 2582人 36.4%  17.4%
農業関係 1207人 17.0%  11.7%
繊維被服  718人 10.1%  12.7% 
その他   2582人         
合 計   7089人      

しかし国交省は「会議を開いた」、農水省は「パンフレットをつくった」と言うだけでなんら具体的な策を示せませんでした。
人手不足の業界の要求で次々と外国人労働者の受入を拡大していますが、入管、監督署の職員数は微増止まり。とても対応できません。
日本人のこない産業はその原因と対策をとり、その上で各省が責任をもって外国人労働者を受け入れることが必要です。その際には派遣会社など人材ビジネスの儲けのネタにならないことも重要です。

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監理団体の指導に問題

残業代不払いを労基署に申告した実習生。昨日監督署から「会社が約36万円2906c を振り込んだ」と連絡がありました。申告してすぐに調査に入ってくれ、会社もすぐに支払に応じてくれました。関係者のみなさんに感謝です。
「年間変形労働時間制だから問題ない
ところが、監理団体であるH協同組合からこんな電話がありました。
「これは年間変形労働時間制だからなんの問題もない」
「実習生には何度も説明したが、理解できない実習生が悪い」
「逃げて難民申請したので実習生のビザは切れたから、うちは関係ない」

こちらから、
「年間変形制と毎月の残業代支払は関係ない」
「労基署がすでに違反を確認している。」
と言っても納得しません。
クミアイの指導に問題2906d
旧指針でも監理団体は賃金台帳を確認する必要がありますが、6ヶ月の給与明細は全て残業代ゼロです。賃金台帳とタイムカードを確認したとは思えません。
また1年目の実習生には毎月1回の訪問指導が必要と言うと「監査は3ヶ月に一回でいい」と言い張りました。毎月の訪問指導体制が無いようです。
会社は「残業代を預かるのはクミアイの通訳が説明した。うちは一銭も得したわけではない」と言っていました。問題は監理団体の指導のようです。
実習生は難民申請を取り下げました。実習生に戻りたいと電話しましたがH組合は拒否しています。法務省はこれまでも「不正が明らかになった場合には技能実習をやり直すことができる」とし、タン君事件では講習後の2ヶ月目からやり直しました。現在東京入管に監理団体への指導をお願いしています。
<技能実習生の入国・在留管理に関する指針(旧)>
訪問指導
「1月に少なくとも1回,監理団体の役員又は職員が実習実施機関に赴いて技能実習の実施状況を確認し、適正な技能実習の実施を指導しなければならない」
3月に1回以上の監査
「賃金台帳やその他の文書を実際に確認することにより、技能実習生の労働時間や賃金の支払が労働基準関係法令の規定に適合しているか確認する必要があります。

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